100万円以下で新車が買える!価格の安い軽自動車ランキングTOP5【2021年最新版】
■5ドアハッチバック軽セダンは意外に狙い目
軽自動車は、近年、快適性や機能性の向上、衝突被害軽減ブレーキなど安全装備が充実したことで、とても便利で安全になってきました。ところが、一方で、背が高く、室内の広さなどが人気の「軽スーパートールワゴン」などには、車両本体価格が200万円前後のモデルもあり、コンパクトカーとほとんど変わらない価格帯の車種も増えてきました。
「もはや軽自動車も手軽な価格では買えなくなってしまった!」なんて思っている人もいるかもしれませんが、実はそんなことはありません。各メーカーが揃える豊富なライナップの中には、まだまだ新車が100万円以下で購入できるモデルも存在します。
特に、5ドアハッチバックの軽セダンは、各メーカーがリーズナブルなグレードを用意しているモデルも多く、80万円台や90万円台で購入できるものがあり注目です。
そこで、ここでは、車両本体の税込価格が安い軽自動車5車種を、ランキング形式で紹介します。
●第1位:トヨタ・ピクシスエポック(86.02万円~136.4万円)
栄えある第1位に輝いたのは、トヨタの「ピクシスエポック」です。後ほど紹介するダイハツ「ミライース」のOEM車で、エントリーグレード「B」の2WD車が今回紹介する5モデル中、最安の86万200円で購入できます。
ちなみに、ミライースも同じ価格のグレードがあるため、こちらも最安値。ただし、最も価格が高いグレードでは、ミライースが137万2800円なのに対し、ピクシスエポックは136万4000円と若干安く、僅差で1位となりました。
ピクシスエポックは、軽量な車体などによる運転のしやすさや、アクセル操作に対するエンジンの反応がいいことで、日常の買い物や通勤などの移動手段としてストレスのない走りが魅力のモデルです。また、WLTCモードで23.2〜25.0km/Lという優れた燃費性能を誇る点も注目です。
加えて、歩行者にも対応する衝突被害軽減ブレーキや、オートハイビームなど先進安全機能を進化させた衝突回避支援システム「スマートアシストIII」を搭載。安全性の高さも魅力といえます。
ただし、最安グレードの「B」や「L」では、2WDと4WDのいずれもスマートアシストIIIが搭載されておらず、装備もあまりよくありません。特に、安全性を重視する場合は、それらより上のグレードを購入する必要がありますが、スマートアシストIII搭載車で最安値のB“SA III”の2WD車が92万6200円。やはり100万円を切る価格なのもうれしい点ですね。
●第2位:ダイハツ・ミライース(86.02万円〜137.28万円)
第2位は、前述の通り、ダイハツ「ミライース」。2011年に登場した初代モデル以来、燃費の良さやリーズナブルな価格が人気のロングセラーモデルです。
やはり、前述の通り、ミライースも、最安のグレード「B」の2WD車が86万200円。ピクシスエポックと同じく、「B」と「L」にはスマートアシストIIIは搭載されていません。スマートアシストIIIを搭載するグレードで最も安いのはB“SA III”の2WD車で、92万6200円というのもピクシスエポックと同様です。
ちなみに、ミライースは、全9色から選べる豊富なカラーバリエーションを用意。自分の好みや個性に合わせたカラーを選べるのも魅力です。
●第3位:マツダ・キャロル(86.35万円~119.35万円)
第3位はマツダ「キャロル」。スズキ「アルト」のOEM車で、最小回転半径4.2mという小回りの良さや、WLTCモードで24.2〜25.8km/Lという高い燃費性能などが魅力のモデルです。
キャロルで最も安いグレードは「GF」の2WD車が86万3500円。これは、ベース車のアルトでも最安グレードは同じ価格ですが、最も高いグレードではキャロルが119万3500円なのに対し、アルトでは129万5800円と10万円近い差があるため、キャロルに軍配が上がりました。
ちなみに、キャロルのGFと、アルトのエントリーグレード「F」で最も安い仕様は、いずれも5速MTを採用。CVTやATといったいわゆる「オートマ」車が多いなか、アクセル・ブレーキ・クラッチの3ペダルとマニュアルシフトにより、自在な走りを楽しみたいユーザーには注目です。
ただし、キャロルのGFでは、デュアルセンサーブレーキサポート、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能などの安全装備「スズキ セーフティサポート」が装備されていないので注意が必要。
高齢ドライバーなどで、安全装備を重視する場合は、「GL」以上のグレードを選ぶ必要がありますが、こちらのグレードも、2WD車であれば97万9000円と100万円以下で購入できます。
●第4位:スズキ・アルト(86.35万円~129.58万円)
第4位は、スズキ「アルト」。1979年の初代モデル以来、日本の軽自動車市場を牽引してきた、スズキのエントリーモデルともいえるクルマです。
現行モデルは2014年に登場。軽量で高剛性な新プラットフォームの採用や、排気系を新設計したエンジンなどで、ストレスがない軽快な走りが魅力のモデルです。
アルトでも、最安グレード「F」の2WD車5速MT仕様が前述の通り86万3500円です。ただし、衝突被害軽減ブレーキなどの安全装備スズキ セーフティ サポートが装備されていません。ところが、同じグレードでスズキ セーフティサポート装着車も選べ、2WD・5AGS(5速オートギヤシフト)仕様であれば、92万4000円とこちらも100万円以下で購入することができます。
●第5位:スバル・プレオプラス(98.12万円〜137.5万円)
第5位は、スバル「プレオプラス」。トヨタのピクシスエポック同様、ミライースのOEM車で、最も安いグレード「Fスマートアシスト」の2WD車が98万1200円で購入できます。
しかも、グレード名が示す通り、最安グレードでも安全装備のスマートアシストが標準装備されています。加えて、ハイビームとロービームを自動で切り替える「オートライト」や、フロントウインドウの「スーパーUVカット機能付ガラス」など、上のグレードと同様の装備が標準で付いているものもあるため、お買い得感はなかなかです。
プレオプラスの魅力は、ほかの2モデル同様、軽セダンながら圧迫感がない頭上空間や、ゆとりある運転席などにより、とても運転しやすいことです。また、910mmの前後乗員間距離により、ゆったり座れる後席スペースを確保する点も、ミライースやピクシスエポックと同じです。
ここで、紹介した5ドアハッチバックの軽セダンモデルは、いずれも運転に慣れていない初心者や女性などでも取り回しなどがしやすく、車高も低いため小さい子どもや高齢者などでも乗り降りがしやすいなどのメリットがあります。
また、ホンダ「N-BOX」など、背が高い軽ワゴンモデルのような室内の広さこそないものの、近所への買い物などがメインだったり、少人数の移動がほとんどなど、さほど広さが必要ないユーザーであれば、実は狙い目です。なにより、リーズナブルな価格はとても魅力的ですよね。
(文:平塚 直樹)