気になる「コバエ」どうすればいい? 対策グッズを紹介!【2021年8月版】

 間もなく8月も終わる所ですが、暑い日が続きます。暑い日といえば、台所の流し台や生ゴミの周辺、浴室(風呂場)に出てくる「コバエ(小バエ)」が気になることがありますよね。視界に入ってうっとうしい思いをしている人も少なくないはずです。

 そもそも、小バエとはどのような生き物なのでしょうか。入ってこないように、あるいは目に入らないように対策する方法を考えてみましょう。

生ゴミや水回りによく出てくる「コバエ」はどこから……?

そもそも「コバエ」ってどんな生き物?

 コバエは、その名の通り体長が2mm程度のハエの総称です。種類は非常に多く、日本で見かけるコバエの多くは、大きく以下の4科目に属するものです。

 台所や生ゴミの周辺でよく見かけるのはショウジョウバエです。ショウジョウバエは英語では「fruit fly(フルーツフライ)」と呼ばれており、果物好きで知られています。厳密には熟した果物や野菜や調味料類によく群がるので、これらの生ゴミ、残りカスや飛沫には要注意です。

 ノミバエは台所の生ゴミや動物のふんの周辺にたかる傾向があります。チョウバエは夜行性で、風呂場や下水管でよく見かけます。キノコバエは、木陰や鉢植えの周辺に出現しやすいです。

「fruit fly」と呼ばれるショウジョウバエは、熟した果物や野菜が好物で、生ゴミやそれらの残りカスによく集まってきます

コバエはどこから来る?

 先述の通り、コバエは体長が数mmです。そのため、玄関や窓を開けっぱなしにしていなくても、ドア、窓や換気扇などにあるわずかなすき間からでも侵入してしまいます。

気になる「コバエ」どうすればいい? 対策グッズを紹介!【2021年8月版】

 「じゃあ虫よけ網(防虫網、防虫ネット)を使うのはどうだろう?」と考えるのですが、網目が大きいとコバエは簡単に入ってきます。網戸などを導入すれば安心というわけではありません。

窓に網戸を取り付けても、網戸の虫よけ網の“目”が大きいとコバエが入ってきます

コバエの侵入を抑えるにはどうしたらいい?

 コバエの侵入を抑えるためにはどうすればいいのでしょうか。取り組みやすい対策を幾つか紹介します。

水回りの対策

 コバエは基本的に清潔さに欠ける環境にやって来るものです。よって、流し台や風呂場を清潔に保つことは重要な対策の1つといえます。

 流し台を清掃する際は、ダストトレー(ゴミ受け)、排水口や三角コーナーも忘れずに掃除するようにしましょう。とりわけ、ダストトレーや三角コーナーのゴミは、小まめに回収してください。使い捨ての「水切りゴミ袋」を用意すれば、ゴミの回収も楽です。

ダストトレーや三角コーナーの清掃は、汚れがひどくなければ中性洗剤でも大丈夫です。汚れがひどい場合は、塩素系漂白剤やアルカリ性の洗剤を使って掃除することをおすすめします(スポンジなどでこする際は、必ず手袋を装着してください)流し台のダストトレーは、発泡タイプのクリーナーを使った掃除もおすすめです。ゴミをしっかり取り除いてから使いましょう最近は三角コーナーなしで“自立”できる水切りゴミ袋もあります。これを使えば、小まめに生ゴミを捨てるのも楽です(画像はネクスタ「シンク用水切りゴミ袋 スタンドタイプE、出典:Amazon)コバエの種類によっては、排水口のぬめりを求めてやってくることもあります。排水口のパイプ清掃も有効なコバエ対策といえます

ゴミや汚れへの対策

 コバエは生ゴミによく集まります。生ゴミは小まめに回収に出しましょう。夏場は2〜3日もしないでコバエが発生しがちです。ふたで密閉できるゴミ箱を使うと、なお良いでしょう。密閉できない場合は、ゴミ袋をしっかりと縛って密閉してください。

 また、コバエの発生原因として見逃しがちなのが飲み物の缶や瓶の“飲み残し”です。捨てる際は水でよくゆすいでください。同様に、洗っていない食器にもコバエが寄ってきやすいので、食器は早めに洗うようにしましょう。

コバエは生ゴミの臭いに誘われてやってきます。密閉できるゴミ箱に捨てるようにしたいです(画像はアスベル「キッチン生ゴミペール EBAN 11L」のベージュ、出典:Amazon)

すき間対策

 繰り返しですが、コバエの体は非常に小さいため、わずかなすき間でも入り込んでしまいます。そのため、玄関や窓のすき間を極力少なくすることで、コバエ自体の侵入をある程度防げます。

 例えば、ドアや窓のすき間を埋める「すき間テープ」は、本来は「冷房/暖房効率の向上」「すき間風の防止」「ドアや窓の開閉音の抑制」に使うものですが、コバエの侵入を押さえる用途にも使えます。

 既に虫よけ網を使っている場合は、網目をより細かいものに取り換えるとコバエが侵入しづらくなります。防虫成分を含む虫よけ網を使うのも効果的です。

 ただ、すき間の対策ではコバエの侵入を防ぎきれないこともあります。先に触れた「キレイにする」対策を優先して行った上で、さらなる対策として実施することをおすすめします。

ドアや窓のすき間を埋める「すき間テープ」は、コバエ侵入対策にも使えます(画像はニトムズ「すきまテープ徳用ロング 2巻パック」、出典:Amazon)網戸用の虫よけ網は「メッシュ」の数字が大きいほど目が細かくなります。一般的な網で使われる「18メッシュ(18#)」(幅1.15mm)でも多くのコバエは防げます。コバエ以外の虫にも効果のある虫よけ成分を含んだ虫よけ網もあります。なお、網戸用の虫よけ網は、取り換えるために必要な資材や工具は原則として別売です。最近は、窓に直接貼り付ける「簡易網戸キット」もよく見かけます(画像はダイオ化成「虫のイヤがる網 20メッシュ 90cm×2m」、出典:Amazon)

侵入してしまったコバエはどうしたらいい?

 進入してしまったコバエは、意外と目に付きます。また食事や飲料にたかってしまいます。万が一家の中に進入してしまった場合は、なるべく近づいてほしくないものです。ただ、その小ささゆえに、コバエは駆除に一苦労することもあります。

 そこで、コバエが入ってしまった場合に、捕獲・駆除する方法を幾つか紹介します。

コバエ捕獲剤を使う

 コバエの捕獲・駆除において一番手っ取り早い方法は、専用の捕獲剤を使うことです。

 最近はコバエの好きなニオイを放ち、そのニオイに釣られてやってきたコバエを粘着材で捕獲する「殺虫剤を使わない捕獲剤」が多くなりました。ただ、殺虫成分を使わない捕獲剤は、その特性からチョウバエやキノコバエにはあまり効果がない場合もあります。これらのコバエへの対策が必要な場合は、殺虫成分を含む捕獲剤か殺虫剤を使うことをおすすめします。

最近のコバエ捕獲剤は、殺虫成分を一切使わないタイプが増えています(画像は大日本除虫菊「KINCHO コバエがポットン 吊るタイプ」、出典:Amazon)

殺虫剤を使う

 既に生ゴミなどにたかってしまったコバエを駆除する場合は、殺虫剤を使うことをおすすめします。捕獲剤では捕まえられないこともあるチョウバエやキノコバエについては、殺虫剤の方が効果があります。

 最近はコバエに特化したコンパクトな殺虫剤もあります。中には1回噴霧すればしばらくコバエが近づかなくなるというものもあります。

最近はコバエに特化した殺虫剤も販売されています(画像はアース製薬「コバエアーススプレー」、出典:Amazon)

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