管理人って何をしてくれる人? 管理人常駐の賃貸物件について解説
賃貸物件の管理形態の種類
賃貸物件にはさまざまな管理形態があり、物件の規模や家賃などによって採用されている種類は異なります。ここでは、それぞれの特徴について見ていきましょう。
賃貸物件には4種類の管理形態がある
管理人が24時間体制で駐在しているものは「常駐管理」と呼ばれ、窓口での対応は原則として9時から17時までなどの定められた時間に行われます。しかし、対応時間外の夜間であっても管理人が不在になることはなく、緊急時には対応してもらえる場合が多いでしょう。
常駐管理には、大家さんが管理人となって住み込むケースや、管理会社が管理人を雇うケースなどさまざまな形態があります。大規模なマンションでは警備員を雇い、夜間も窓口での対応が行われるなど、セキュリティ面がさらに強化されやすいのが特徴です。
そのほかには、管理人が毎日通勤する「日勤管理」や、週に2~3日ほど巡回する「巡回管理」、建物内に管理人を置かない「無人管理」があります。
無人管理を採用している物件のなかには、監視カメラやシャッターの遠隔管理などを行うことで、セキュリティを強化している場合もあります。
日勤管理や巡回管理の場合は、管理人が不在になるタイミングで無人管理に切り替えるなど、異なる管理形態を組み合わせて採用されているケースも少なくありません。
業務内容は幅広い! 管理人の主な仕事
管理人は、物件の安全で快適な生活環境を維持する役割を担っています。ここでは、管理人の主な仕事内容を3つに分けて紹介していきます。
清掃・点検・巡回業務
エントランスや廊下、駐車場といった共用部分の掃除や植木の水やり、雪が積もったときの除雪作業などは管理人の主な仕事の1つです。また、巡回やエレベーターや自動ドアの点検、共用部分の電灯の交換なども行ってくれます。
さらに、万が一に備えて、消防設備の点検を行うのも業務の1つです。
立ち会い業務
立ち会い業務は、主にエレベーターや貯水槽などの定期点検、修理や補修の工事に立ち会う仕事です。また、共用部分で補修する必要がある箇所が見つかったときには、必要な手配を行ってくれます。
立ち会い業務のなかには、ゴミ収集のタイミングでの立ち会いも含まれています。ゴミ置き場の清掃や不法投棄の確認といった管理を行ってくれるのです。
受付・報告業務
駐車場やゲストルームなど、共用スペースがある物件では、その管理や利用申込の受付も管理人の仕事となります。また、不審な人が立ち入らないように、宅配便や訪問ヘルパーといった外部からの出入りをチェックしたり、入居者へ向けた注意事項や緊急連絡を伝えたりするのも管理人の役割の1つです。
さらに、管理人の重要な業務の1つとしては、住民からの苦情や要望を受け付けるといった役割も挙げられます。当事者同士ではトラブルが広がってしまう可能性もあるため、騒音問題などがあれば管理人が間に入って対応してくれるのです。
管理人常駐の物件特集女性限定(専用)の賃貸特集セキュリティ・防犯対策が充実した賃貸特集管理人常駐物件のメリットとデメリット
4つの管理形態のなかでも、管理人常駐物件はもっとも手厚い管理方法を採用している物件だといえます。ここでは、管理人常駐物件の特徴やメリットとデメリットを見ていきましょう。
管理人常駐のメリット
管理人が常駐することのメリットは、セキュリティ面で安心感が高いところにあります。24時間体制での管理となるため、急なトラブルなどへの対応も可能であり、いざというときに頼れる第三者がいるのは心強いでしょう。
また、物件によって違いはあるものの、不在時に宅配便を代わりに受け取ってくれる場合もあります。
管理人常駐のデメリット
管理人の人件費がかかるため、管理費が高くなってしまう点は常駐管理の大きなデメリットとなります。特に総戸数の少ない物件では、費用を分散させることができないため、一部屋あたりの管理費もかさみやすいでしょう。
そうした理由から、常駐管理は比較的に大規模なマンションで採用されることの多い管理形態でもあります。
まとめ:管理人の業務内容や管理形態の違いをきちんと理解しておこう
・管理形態には「常駐管理」「日勤管理」「巡回管理」「無人管理」の4種類がある
・常駐管理は24時間体制で管理が行われ、窓口対応外の時間でも急なトラブルには対処してくれる場合も多い
・管理人の仕事は清掃や点検のほかに、受付や居住者同士のトラブル対応など多岐にわたる
・管理人常駐物件のメリットは、セキュリティ面の安心感が高い点にある
・常駐管理は管理費がかさみやすく、小規模の賃貸物件では採用されていない場合も多い
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