トヨタとホンダの最新ミニバンが激突! 選ぶべきはどっちだ?

競争激化は必然的

ホンダは2021年12月10日に新型「ステップワゴン」のティザーキャンペーンを始め、2022年1月7日には外観を公開、概要も発表した。今後は同年2月に価格を公表して予約受注を始め、4~5月に納車を伴う発売に至る。

トヨタとホンダの最新ミニバンが激突! 選ぶべきはどっちだ?

新型ステップワゴンを販売するまでに、なぜこのような手間をかけるのか? 開発者に尋ねると「『ノア』と『ヴォクシー』がフルモデルチェンジしたので、ステップワゴンも新型になることを告知した」と返答された。ミニバンは国内向けの商品であり、小さな市場で争う。片方が売れるともう一方が売れなくなるので、互いに意識し合うわけだ。そこで新型ステップワゴンもティザーキャンペーンを行った。

今回はそんな、まさにライバル同士の新型ノア/ヴォクシーと新型ステップワゴンを比べてみたい。

新型ノア/ヴォクシーは、エンジンとハイブリッドシステム、プラットフォームを一新した。開発者は「従来型はメカニズムの設計が古く、プラットフォームから変えないとエンジンやハイブリッドシステムも刷新できなかった。そこですべてつくり替えた」と語る。

ガソリン車の2リッター直4エンジンは「ハリアー」などと同じタイプになり、WLTCモード燃費は15.0~15.1km/リッター(2WD車)を実現。従来型から新型に乗り換えると、カタログ値のうえでは燃料代を約10%節約できることになる。

ハイブリッドシステムは大幅に刷新されて第5世代に入り、WLTCモード燃費は23.0~23.4km/リッター(2WD車)に。こちらは従来型から乗り換えると、燃料代を約17%節約できる。

新型ミニバン戦線で先制パンチを浴びせたのはホンダだった。2022年春に発売予定の新型「ステップワゴン」(写真)を、新型「トヨタ・ノア/ヴォクシー」のデビュー1週間前、2022年1月7日に公開した。
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2022年1月13日に発売された、新型「トヨタ・ノア」。新世代プラットフォームの採用に伴い、ボディーはわずかに拡幅され、いわゆる3ナンバーサイズとなった。
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「ノア」の姉妹車「ヴォクシー」も引き続きラインナップされる。強烈な個性を放つフロントフェイスで存在感をアピール。
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新型「ノア/ヴォクシー」のハイブリッド車には、新世代の1.8リッターハイブリッドシステムが採用されている。写真は2WD車だが、ハイブリッドの4WD車が設定されるのもトピックのひとつ。
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