スズキ アルト ターボ RS(2015年3月~)中古車購入チェックポイント 中古車や新車情報、業界ニュースなど最新情報はグーネットマガジンで!
中古車購入チェックポイント [2016.02.12 UP]
スズキ アルト ターボ RS(2015年3月~)中古車購入チェックポイント
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■全体のチェックポイント
2014年12月に発売した8代目「アルト」HA36型をベースに、2015年3月に追加したターボモデル。外装の赤いアクセントが目を引くが、ターボエンジン+オートギヤシフトや車体/足まわりチューニングのほか、運転支援機能などを標準装備しているところにも注目。走りを期待するなら、走行系機能の具合も必ず確認したい。
走行機能に支障が及ぶダメージがないか調べる
4.車体の内側もチェック
ボンネットは、内側やヒンジ部もチェック。フェンダーも、エンジンルーム側に腐食(錆)や修理跡などがないか見て、固定ネジやブラケット(支え金具)、周辺の車体パネルもチェック。最前部で車体の左右に繋がっているラジエターサポートおよび関連部品なども、必ずチェック。
5.後部のチェック
後面も、バンパー、コンビネーションランプ、バックドア、フェンダーなどをチェック。ガーニッシュやスポイラー、マフラーエンドの損傷などにも注意。 バックドアは、開閉具合とロッドダンパーの効き具合をチェックし、内側やヒンジ部も調べる。開口部も、パネル接合部の溶接やシーラーの異常などに注意しながらチェック。 さらに、スペアタイヤ収納部周辺のパネルも、歪みや修理/交換跡などがないか見る。
6.下側に要チェックポイント
車体側面は、下部に装着しているサイドアンダースポイラーに傷や破損、修理跡などがないかチェック。スポイラーで覆われているサイドシル(車体の梁)も、損傷や腐食などがないかチェック。判断は難しいかもしれないが、床下側のパネル接合部の修理/交換跡に要注意。同様に、ステップ部(サイドシルの上側)も調べる。
7.損傷の程度も確かめる
リアフェンダーまわりは、フェンダーライナーがなく、部品構成が若干異なるが、基本的にはフロントフェンダーと同様にチェック。後方からの衝撃による歪みにも注意。左リアフェンダーは、フューエルリッドもチェック。給油口周辺も修理/交換跡などがないかチェックする。
★損傷や修理/交換の有無を確認する
「アルト」の作りは、軽5ドアハッチバック。「ターボ RS」は、車体や足まわりをチューニングし、外装には、ピュアレッド塗装の前後バンパーロアガーニッシュ/ドアミラー/ルーフエンドスポイラー、メッキガーニッシュ(ヘッドランプ/前後バンパー/バックドア)、サイドアンダースポイラー、サイド TURBO RS デカール、ディスチャージヘッドランプ、フロントハロゲンフォグランプ、切削加工&ブラック塗装アルミホイールなどを装着。 LEDサイドターンランプ付電動格納式ドアミラー・キーレスエントリー/エンジンスイッチ連動リモート格納、フロントドア/バックドアリクエストスイッチ・キーレスエントリー連動、レーダーブレーキサポート&誤発進抑制機能(フロントガラス上部にレーザーレーダーセンサーがある)などを標準装備。参考車両のバックドアには、メーカーオプションのバックアイカメラ(ディーラーオプションのナビと連携)付ガーニッシュが付いている。 衝撃吸収構造にも注意したいが、車体構造はともかく、外装だけでなく、走行機能にもダメージがないか確認したい。車体の骨格部を修理/交換しているのは修復歴車だが、たとえ修復歴に該当しなくても、損傷や修理/交換している箇所がないか販売店に聞いてみよう。
★足まわりの状態にも注意
「ターボ RS」は、165/55Rタイヤ(ポテンザRE050A)&15インチアルミホイール(切削加工&ブラック塗装)、ストラットタワーバー、KYB製ショックアブソーバー、フロント13インチベンチレーテッドディスク(リアは全車ドラム)ブレーキ、フロント/リア(2WD車)スタビライザーなどを装備。タイヤの状態によっては、走行安定制御ESPなどが正常に作動しなくなることにも注意。関連するブレーキ、ステアリング、サスペンションなども、異常がないか確認したい。
室内の状態と装備機器の機能をチェックする
1.隅まで細かくチェック
室内は、内装に汚れや傷、損壊などがないかチェック。ボックスやポケットなどの内部も見る。シート表皮の染み、穴あき。本革部分の擦れ、剥げ。ステッチのほころび、縫い目の破れ。パネルの割れ、浮き。ボックスリッドやエアコン吹き出し口などの可動部、ホルダーやフックなどの破損にも注意しながらチェックする。
2.後部まで慎重にチェック
後席も、シート、ドア、床、天井まわりまでチェック。一体可倒式リアシートのヘッドレスト調整や背もたれ前倒しなども試してみる。 後部ラゲッジスペースも、傷みなどがないかチェック。フロアボード開けて、ラゲッジアンダーボックスの状態も見る。 室内全体としては、扱い方など使用状況による傷みに注意する。
3.装備機器の作動を確認
ヘッドライト、ウインカー、ワイパー、ミラー、テール/バック/ブレーキランプなど保安装置。パワーウインドウ、ドアロック、室内ランプなど基本的な装備。キーレスエントリーによるドア解錠・施錠などの機能動作をチェック。オートエアコンは、自動制御や調整・設定、アイドリングストップとの連携制御などの具合をチェック。 参考車両は、追加装備しているSDナビAVシステムやバックアイカメラ(バックビューをナビ画面に表示)などの付随・連携機能も異常がないかチェックしたい。
★細部は販売店で点検してもらう
「ターボ RS」は、フルオートエアコン、エコクール(アイドリングストップ中の冷気送風装置)、電波式キーレスエントリー、運転席シートヒーター、助手席シートヒーター(4WD車)などを標準装備。ターボ RS専用として、オーディオレス、ステアリングオーディオスイッチ(ディーラーオプションのオーディオ/ナビに対応)、電気式PTCヒーター(4WD車)などを装備。内装は、ピアノブラック調パネル(センターガーニッシュ/フロントドアアームレスト)、レッド(エアコンセンタールーバー/サイドルーバーリング)、レッドステッチ(本革巻ステアリングホイール/シフトブーツ/ファブリックシート表皮)などを配した、ブラック基調に赤のアクセントを添えた仕立てになっている。 参考車両には、ディーラーオプションのナビゲーション(SDナビAVシステム)+ETC、メーカーオプションのバックアイカメラ+バックアイカメラ用コントローラーキット(ナビ連動)・[VIEW]スイッチも付いている。 いずれにしても、車両をチェックする際は、仕様グレードや装備内容を販売店でまず確認。装備機器は、とりあえずわかるところだけチェックし、どこかに異常がないかは販売店で点検もらおう。特に電装機器の具合に注意したい。
走行関連システムの具合と整備状況を確認する
1.エンジンをかけてみる
エンジンをかけて、始動具合、アイドリング回転、排気ガスの色などをチェック。始動時には、キーレスエントリーおよびプッシュエンジンスイッチの機能も確認。表示灯・警告灯類の点灯や点滅、メーター/インジケーター/ディスプレイの表示、警告ブザーなどに注意。わからないことや疑問は、販売店スタッフに聞いてみよう。
2.運転支援機能もチェック
5AGSは、5速電子制御自動シフト/クラッチ機構付MT。Pレンジ、クリープ(ブレーキペダルを離すと車両がゆっくり動き出す)、キックダウン、シフトロックなど、ATと同様の機能もある。 エンジンをかけたら、セレクトレバーの操作具合をチェック。可能なら、走行時のシフト/クラッチ制御、マニュアルモードのシフトアップ・ダウン、パドルシフトなどの具合をチェック。アイドリングストップシステム、車両安定制御ESP、レーダーブレーキサポート&誤発進抑制なども、機能・制御に異常がないか確認したい。 とはいっても、正常かどうか判断するのはまず無理。販売店で厳密に点検してもらおう。
★正しく点検・整備してもらう
「ターボ RS」は、660直列3気筒DOHC12バルブ・吸気可変バルブタイミング・インタークーラーターボエンジン+5AGS(5速自動シフト/クラッチMT)・パドルシフト付、停車時アイドリングストップ・[A OFF]スイッチ、レーダーブレーキサポートRBS&誤発進抑制機能・[RBS OFF]スイッチ、車両安定制御ESP・[ESP OFF]スイッチ(長押しでRBS/誤発進抑制機能も停止)、ヒルホールドコントロール、EBD付ABS&ブレーキアシスト、電動パワーステアリングなどを搭載。タコメーター・エコドライブアシストランプ付、マルチインフォメーションディスプレイ、キーレスプッシュスタートシステム+イモビライザーなどを標準装備。 各機構の構造などはさておき、それぞれの機能に異常がないか確認したい。とりあえずオイル漏れなどにも注意しながらエンジンルーム内だけでも見て、走行関連各部のコンディションと整備状況を販売店に聞いてみる。車両の購入を決めるなら、走行に関わる部分をすべてきちんと点検・整備してもらうようにしよう。
■最初に車両の現状を確かめる
中古車両をチェックする際は、現物を見て、年式(登録年月日)・仕様・グレードを確認。標準装備のほかに、メーカーオプションや販売店オプション、市販機器、カスタムパーツなどを追加していないか確認。整備状態も含めた現状を販売店で確認しよう。
目利きはココを見る!
「塗装の状態」を見る●部分的に色艶が違っていたり、ザラザラした肌荒れ状態になっている箇所は、修理跡の疑いがある。●新しい塗装跡は、錆などの補修か、損傷を負って修理したのか、詳しく調べる。●修理や交換で塗装していると、微妙に色調が違って見えることがあるので、隣接しているパネルの色艶も比べてみる。●塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような直線状の段差があるのはマスキング(周辺に塗装スプレーの飛沫が広がらないようにするカバーを粘着テープなどで留める)跡。ドア開口部などにマスキング跡があれば、なんらかの理由で塗装しているので、周辺を詳しく調べる。●エンジンルーム内やスペアタイヤ収納部などは、外装色とは違っていることもあるので注意する。
■今回の車両のプロフィール
●フルモデルチェンジして2014年12月に発売した8代目HA36型「アルト」。鋭い目つきのヘッドランプを据えたフロントまわりを特徴とした外観デザインに一新。新しい車台を採用するとともに、車体を軽量化。エンジンやCVT(無段変速機)なども改良し、初のオートギヤシフト[AGS(自動シフト/クラッチMT)]搭載車を設定。全車に車両安定制御ESPを標準装備し、衝突被害軽減ブレーキ[レーダーブレーキサポート]を設定するなど、燃費性能・走行性能・安全性能を向上。仕様グレードには、乗用「X」「S」「L」「F」と商用バン「VP」を設定。吸排気VVT(可変バルブタイミング)・EGR(排気ガス環流装置)・エネチャージ(減速エネルギー回生)付52馬力、EGR付49馬力、標準49馬力の3種のエンジンに、CVT、5速MT、5速AGSを組み合わせて、全車に2WD(FF前輪駆動)と4WDを設定。●2015年3月にターボエンジン+5速AGS・2WD/4WDを搭載した「ターボ RS」を発売。外装には、レッド塗装パーツやメッキガーニッシュ、ディスチャージヘッドランプ、フロントフォグランプ、サイドアンダースポイラー、ボディサイドTURBO RS デカール、切削加工&ブラック塗装15インチアルミホイールなどを装着。パドルシフト、タコメーター・エコドライブアシスト照明付などを装備するほか、室内も、オーディオレス、ステアリングオーディオスイッチ、レッドステッチ・本革巻ステアリングホイール/シフトブーツ/ファブリックシート表皮、レッド加飾、ピアノブラック調パネルなどの専用アイテムを装備。基本装備は、標準車の最上級タイプ「X」とほぼ同等で、停車時アイドリングストップシステム、レーダーブレーキサポート(衝突被害軽減ブレーキ)&誤発進抑制機能、ESP、フルオートエアコン、エコクール、キーレスプッシュスタートシステム、運転席シートヒーターなどを標準装備している。
■参考車両と同時期の仕様グレード設定
グレード | 型式 | シフト | 駆動 |
ターボ RS | DBA-HA36S | 5AMT | FF |
DBA-HA36S | 5AMT | 4WD |
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ライタープロフィール
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