メンズのスーツスタイルに合うベルトの条件とは? 人気ブランドとともに解説

最初にメンズのスーツスタイルにおけるベルトの役割を考えてみましょう。

ベルトの役割のひとつが「ワイシャツが外に出ないようにする」ことです。スーツスタイルでは、ワイシャツをしっかりとパンツの中にしまうことによって、すっきりとしたスタイリングを演出できます。

他にも「パンツ(スラックス)がずれ落ちないようにフィットさせる」という働きもあります。ゴムひもが組み込まれているパンツであればいいですが、基本的にスーツに合わせるスラックスは、ベルトがなければずれ落ちてしまうつくりになっています。

機能性だけではなく、「見た目を整えおしゃれな雰囲気を演出する」という役割もあります。スーツの色みに合わせて適切な色を選んだり、高級品を身につけてラグジュアリーな雰囲気を出すなど、その人本来のセンスを発揮することができます。

ベルトを選ぶときのポイント

次に「スーツスタイルに合わせるベルトを選ぶときには、どのようなことに気をつければいいのか」を確認していきましょう。

デザイン

ベルトの種類は多種多様であり、ビジネスシーンで使える「プレーンベルト」、カジュアルシーンで使える「メッシュベルト」、フォーマルシーンで使える「サスペンダー」などがあります。

ビジネスシーンで着用するベルトを選ぶ際は、華美なものはできるだけ避け、シンプルなデザインのプレーンベルトをセレクトするようにしましょう。

特に営業など、客先に赴くことが多い職種の場合、派手すぎるデザインのベルトをしていると、自分だけでなく会社の印象まで悪くしてしまう恐れがあるので、より配慮が必要です。

ベルトの長さ

ビジネススーツをスマートに着こなすためには、ベルトの長さもポイントです。ビジネスシーンで使用するプレーンベルトは、一般的に穴が5つ開いているものが主流になっています。

そしてベルトを留める際は、3番目の穴で留めるように調整することにより、スマートな着こなしを演出できます。

ベルトは購入時に長さを調整してもらうことができますし、自分でカットをして長さを調整することも可能です。自信がなければ、専門店で調整してもらうのがいいでしょう。

メンズのスーツスタイルに合うベルトの条件とは?
人気ブランドとともに解説

ベルトの幅

ベルト選びで意外と重要なポイントとなるのがベルトの幅です。選択を間違えてしまうと、ジャケットを脱いだときに、ベルトが目立ちすぎてしまうことがあります。

覚えておきたい法則は「ベルトの幅が細ければ細いほどフォーマルになり、太いとカジュアル度が強くなる」ということです。ビジネスベルトをセレクトするときは、なるべく太い幅のベルトは避けるようにしましょう。

ビジネスシーンにおすすめなのが「幅2.5cm」「幅2.7〜3cm」のものです。「幅2.5cm」は比較的細めでクラシカルなタイプ。「幅2.7〜3cm」がベーシックなタイプです。ビジネスシーンで着用する場合は、この2つのどちらかを選んでおけば間違いありません。自分の好みでセレクトしてください。

NGポイントを把握しておく

「ビジネスシーンにNGなベルト」をしっかり把握しておくのも、セレクトの重要なポイントになります。まずは「プレーンベルトでもカジュアル感の強いもの」は避けるようにしましょう。

先述の「メッシュベルト」もビジネスシーンにはふさわしくありません。ビジネスベルトはよりシンプルなものを選ぶべきですので、「カジュアル色の強いデザインであるメッシュベルト」は選ばないほうが賢明です。

また、ベルトの幅でも解説したように、「ベルトの幅が広いもの」も避けるべきでしょう。ビジネススタイルで合わせるベルトの幅で最適なのは「2.5〜3.5cm」ほどですので、それよりも太いベルトを合わせるとカジュアル感が強くなってしまいます。

またバックル(留め金)のデザインも、なるべく派手すぎないものを選ぶようにしましょう。

スーツスタイルに合うベルトの条件とマナー

続いてスーツスタイルに合うベルトの条件やマナーを確認しましょう。

革素材であること

ベルトの素材ですが、風合いと耐久性を考慮すると、やはり本革素材のベルトがいいでしょう。合皮ベルトに比べれば高額ですが、長く使用でき、風合いの経年変化も楽しめます。

一般的に、合皮は本革に比べると耐久性が低いとされています。トータルで考えると、合皮ベルトよりも本革ベルトのほうがコストパフォーマンスが高い場合もあり、まずは本革素材のベルトで検討するのがおすすめです。

また天然素材のもうひとつの魅力は、使い込むほど風合いに深みが出て、その人になじんでいくことです。使い込むほどベルトに愛着が湧き、自分らしい着こなしができるはず。

シンプルであること

ビジネスシーンで使用するベルトは、とにかくシンプルであるべきです。スーツスタイルはオーソドックスな形式を守ることも重要ですので、主張の強いベルトは相応しくありません。どれにしようか迷うならブラックのベルトが無難です。

前段落でも解説しましたが、「バックルにブランドロゴが入っているようなもの」はNGです。そのほかにもステッチが目立つようなものも避けるべきです。余計な装飾が入っているものはすべて選択肢から外し、とにかくシンプルなデザインにこだわるようにしましょう。

留め金だけでなくベルト全体のデザインも重要です。スーツに合わせるベルトのデザインで無難なものは無地、もしくは型押しの柄が細かく控えめなものです。クロコ柄など型押しが派手なものは基本的にNGと考えていいでしょう。

幅3.5cmを超えないこと

ベルト幅の解説は先ほどもしましたが、いま一度ベルト幅の条件についてまとめておきます。クラシカルなスタイルを好む人は「2.5cm」がおすすめ。ビジネスシーンでベーシックなものを好む人は「2.7〜3cm」がおすすめ。よりカジュアルなものを好む人は「3〜3.5cm」がおすすめです。

「3〜3.5cm」のベルト幅は、カジュアルでもフォーマルでも使用できるスタンダードな幅です。ただし「3.5cm」を超えてしまうと、あまりにもカジュアルな印象が強くなってしまいます。少なくともベルトの幅は3.5cm以下のものを選ぶようにしましょう。

また「2.5cm以下」のベルトもありますが、レディースのものに多く、また「モードに攻めすぎ」という印象を与えてしまうので要注意です。

ベルトの色はブラックかダークブラウン

スーツスタイルにおいて重要になるのが、ベルトの色です。ビジネスシーンで使用するベルトの色は、基本的にブラックかダークブラウンを選ぶようにしましょう。色に迷ったらブラックを選んでおけば失敗することはありません。

最近ではライトブラウン(明るい茶色)のベルトも人気です。しかしライトブラウンのベルトは、ブラックやダークブラウンに比べてカジュアルなイメージが強く、軽い印象を与えてしまいがちです。

特に落ち着いた雰囲気が求められる30代後半から50代にかけてのビジネスマンにとって、ライトブラウンのベルトはあまり好ましいとはいえません。ビジネスシーンのベルトはあくまでも「全体と調和させる」ものであって、ワンポイントで主張するものではないのです。

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