『シノアリス』新キャラ・ラプンツェル紹介と現実篇以降のアリスたちについてネタバレアリ考察
ポケラボとスクウェア・エニックスより配信中のiOS/Android用アプリ『SINoALICE(シノアリス)』。2019年6月6日に配信2周年を迎え、記念イベントなどでますます盛り上がりを見せています。
『シノアリス』は、原作・クリエイティブディレクターをヨコオタロウさん、音楽を岡部啓一さん・MONACA、キャラクターデザインをジノさんが担当したRPGです。簡単で手軽な操作で、戦略的なリアルタイムバトルが楽しめます。
シナリオは、“現実篇”を経てライブラリ世界と現実世界が融合を始める“融合篇”が展開中で、ヨコオタロウさんが紡ぐストーリーがどうなっていくのかも目が離せません!
さらに新キャラクターとして、6月13日よりラプンツェル(声優:藤田茜さん)が登場。“純潔”をキーワードとする彼女のモノガタリがどうなっているのかも気になるところです。
本記事では、2周年を迎えた『シノアリス』の登場キャラクターたちを、現実篇以降のネタバレも含めて深掘りしつつ紹介します! あわせて、『シノアリス』の世界についての考察もお届け!
本作をプレイ中の方はもちろん、現実篇以降のモノガタリを見ずに本作から離れてしまった……という方にも見てもらいたい内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
※『シノアリス』に関するネタバレを多く含みますので、プレイを予定している方はご注意ください。
※現実篇のストーリーにはショッキングな内容が含まれますのでご注意ください。
※考察は電撃オンライン独自のもので、公式の設定ではありません。
混じり合うライブラリと現実世界──それを見届ける者は
キャラクターたちを深掘りする前に、これまでの『シノアリス』のモノガタリについて振り返りましょう。
『シノアリス』は“ライブラリ”という本で埋め尽くされた世界を舞台に、童話の登場人物たち(キャラクターズ)がそれぞれの目的で作者を復活させるため、“イノチ”を奪い合う“最悪の物語”が描かれています。
キャラクターズが作者を求める理由が描かれる“衝動篇”、ナイトメアを通じてキャラクターズの歪んだ部分が明らかになってくる“憎悪篇”、これらは“ライブラリ”の世界でのモノガタリです。
そして憎悪篇の最後でギシンとアンキに促されキャラクターズがたどり着いたのは“夢”と“現実”の境界。そこから、現実世界での彼女たちの“死”を描いた衝撃の“現実篇”が始まります。
“現実篇”から続く“融合篇”では、死んだはずの彼女たちが、なぜか目を覚まします。しかし、何やら世界の様子がおかしいようです。人を襲う“黒いバケモノ”たち、それを倒す力をいつの間にか手にしていた彼女ら。
それぞれの理由でその力を振るう彼女たちの前に現れたのは、同じ顔をした“もう1人の自分”だったのです。
融合を始めたライブラリと現実世界。ライブラリからそれを見つめるのは“老害”の“人形”。融合していく世界を“監視”する“くるみ割り人形”の口からこぼれた言葉は……。
現実篇のネタバレを含めたキャラクターズ紹介と考察
それでは、新キャラのラプンツェルを含むキャラクターズを改めて紹介します! 現実篇がまだ実装されていないキャラクターズもいるので、それぞれ現時点で公開されているモノガタリまでで深掘りしていきます。
アリス【束縛】(声優:M・A・Oさん)
『不思議の国のアリス』のキャラクター。彼女が作者を復活させたい理由は、ただただ作者に“会いたい”から。そのために“犠牲”が必要なことも理解しており、作者を復活させる唯一の手段だと信じて戦いに身を投じています。それは願いに【束縛】されているかのように──。
現実篇での彼女は女子高生として登場します。“先生”と不倫する関係になってしまった女子高生。それが許されないことだとわかっていても、止めることができませんでした。教師に【束縛】され幸せを感じていた彼女でしたが、ある日教師に別れを切り出されます……。
残ったのは、お腹に宿った小さな命。でも“先生”がいない。そんな“意味のない世界”になってしまった現実に別れを告げ、彼女はビルの屋上から飛び降りました。
【キャラクターズの願いについての考察】
キャラクターズはそれぞれ目的があって、作者をよみがえらせたいと思っています。アリスが作者に“会いたい”と願うのは、“先生”にその存在を重ねているからなのでしょうか? だとしたら、たとえ出会えたところで、幸せな結末を迎えられるとは思えないのです。
それはアリスの融合篇でも描かれています。“黒いバケモノ”により蹂躙される現実世界を、先生に会うためにさまよう彼女は、こう思っています。
「もし……もう一度会えたら私は嬉しすぎて“先生をXXしてしまう”かもしれない」
アリスの他のキャラクターズについても、憎悪篇までのモノガタリと現実篇以降のモノガタリを読んでいくと、同じことが言えると思います。そもそもギシンとアンキは、彼女たちの願いを叶える意思があるのでしょうか……。
スノウホワイト【正義】(声優:上田麗奈さん)
『白雪姫』に登場する美しい姫。スノウホワイトはその名の通り、真っ白で“穢れ”を許さずに生きています。そして、作者を復活させることこそが何よりもの正しいこと、自らの【正義】だと信じて行動しています。たとえ真っ白なドレスを血で赤黒く染めることになっても、その正義は揺らぐことはないのです。
現実篇では、スノウホワイトは若いながらも優秀“だった”看護師として描かれます。彼女は法で裁けない悪人たちを、看護師という立場を利用し自らの【正義】のもとに“毒殺”していたのです。
正義を信じ悪人たちの命を奪う。彼女の正義は、他の誰にも理解されませんでした。彼女は思い知ったのです、人々が言う【正義】とは、世間の感情が決めるものなのだと。彼女は自らが犯した“罪”の判決を受けることなく、移送中に“敵討ち”として飛び出してきた男に刺され──。
【ライブラリ世界の考察】
現実篇を読んで、筆者が一番感情移入してしまったのがスノウのモノガタリです。人は誰しもが自分なりの正義を持っているもの、でも誰かの正義は誰かの“悪”でもある……。スノウはそのことに気づいているのでしょうか?
ライブラリのスノウも正義に捕らわれ、ナイトメアの子供たちを殺してしまうシーンがあります。そして、2周年記念で実装された“スノウ、二つの正義”でも、最後は自らの正義に固執しすぎたがため、最悪の結末を迎えてしまうのです。
ちなみに“スノウ、二つの正義”でスノウは、降り立った世界が自分の物語世界であることに気づきます。“書架ト赤”イベントでもライブラリの説明がありますが、この世界は複製を繰り返し、分岐しながら無限に広がっています。複数の世界があるため、自分のナイトメアに出会うのも、ライブラリならあり得ること。
現実とライブラリが融合してしまった世界で、もう1人の自分に出会ってしまうことも不思議なことではないのです。
ヘンゼル・グレーテル【虚妄】(声優:内田真礼さん)
幼い兄と妹を描いたグリム童話『ヘンゼルとグレーテル』。兄妹の童話がモチーフですが、『シノアリス』のモノガタリに登場するのは妹の“グレーテル”です。けれどグレーテルは、いないはずの【虚妄】の兄の姿をその目に映しています。
兄様と2人一緒にいられればいいグレーテル。なのに、どうして作者の復活を望むのでしょう? それは自分が“殺して”しまった兄様をよみがえらせるため?
すべては【虚妄】のグレーテルのモノガタリ。憎悪篇で明らかになったのは、目を背け続けていたグレーテルの正体でした。自分をグレーテルだと思い込んでいた“彼”こそが“ヘンゼル”で、いつも持ち歩いていた首こそが、ヘンゼルが殺したグレーテルだったのです。
現実偏での彼は引きこもりの少年で、いわゆる“生主(動画配信者)”でした。ただの引きこもりでは動画の人気が出ないと考えた彼は、“兄”と“妹”の他、いくつもの人格がある“多重人格者”を演じて動画を配信していました。
【虚妄】の中で演じ続けた多重人格は、ある時突然嘘だとばれて炎上してしまいます。学校アルバムの写真、住所、氏名、年齢が次々と晒され、ネットの向こう側から浴びせられる誹謗中傷の嵐は、彼の現実をも浸食しはじめます。逃げ場も失いどうしようもなくなってしまった彼は、最後に首を吊る様子を動画配信するのでした。
ピノキオ【依存】(声優:三瓶由布子さん)
『ピノッキオの冒険』に登場する人形ですが、ライブラリではいつの間にか人間になっていました。ピノキオは他のキャラクターズとは違い、戦うことを怖がっています。作者の復活のため“他人を殺す”必要があると知ると「僕にはできない」と逃げ出そうとするのですが……。
手にした武器の醜い言葉を吐く“杖”が言うのです。作者のために“殺せ”と。ピノキオは「いやだ」と言いながらも、まるで人形のように杖に【依存】し、杖に言われるがままナイトメアを殺していきます。自分の意志じゃないから関係がないと言わんばかりに。
現実篇では、彼は母親に【依存】し言われるがままに生活していました。「女の子がほしかった」という母親の手によって女装させられていた彼。ある日、彼らの生活が、我が子を女装させて連れまわす母親とその“息子”としてSNSにアップされ、拡散されます。
世間から悪意と好奇心にまみれた目に晒された母親は、目に見えておかしくなっていきます。もし僕が女の子だったら……、それとも僕が意思を持って「いやだ」と言っていれば、こんなことにならなかった?
僕さえいなければよかった。人形だった少年は初めて自分の意思で、自分の手首をナイフで切りつけました。
【ジョブストーリーの違いの考察】
母親に虐待されながらも、母親を守りたくて、でも守れない自分に絶望し死を選んだというハードなピノキオの現実篇のモノガタリ。しかし、実はピノキオだけに限らないのですが、彼らの現実篇の姿のジョブ“オルタナティブ”のジョブストーリーと異なる点があるのです。
“オルタナティブ”のジョブストーリーは、それぞれの現実篇での死について報道された情報が読み取れます。ピノキオの場合は、自殺したとみられていた死因が、実は母親の犯行であったというストーリーになっているのですが、モノガタリとの違いはいったいどうして生まれるのでしょう?
これは先に紹介したライブラリの構造が関係しているかもしれません。現実ですら、複数の世界に分岐しているのだとしたら? 観測しているものによって、その結末が変わっているだけなのでは……、と考えられます。
人魚姫【悲哀】(声優:能登麻美子さん)
アンデルセンの童話『人魚姫』。誰もが知る有名な名作童話ですが、王子様に恋をした人魚姫が、最後は泡になって消えてしまうという悲しい物語です。
人魚姫が作者をよみがえらせたい理由は? 幸せな結末に書き換えてほしいから? 【悲哀】こそが美しいと考える人魚姫は、そうは望んでいませんでした。人魚姫が作者の復活を願う理由はただ1つ。「アンデルセン。どうかもっと悲しい物語に書き換えて」
特徴のない普通のOLが、現実篇での人魚姫の姿。受付嬢として周りに笑みを振り撒きながら、1人になると泣いてばかりだった彼女。そんな彼女は、自分のことを「可哀想」だと言ってくれた男性と不倫関係になります。報われない愛も、彼女にとっては自分を可哀想に見せるための【悲哀】のスパイスだったのです。
ある時彼女は、その男性を首を絞めて殺してしまいます。ますます可哀想になった自分に酔いしれるOLは、最高に悲しく美しい物語の主人公として物語の幕を閉じるため、電車に飛び込み自らの命を散らすのでした……。
【融合篇の考察】
人魚姫の他、アリス、シンデレラ、いばら姫の4人は、融合篇で現実篇のその後が描かれています。
最高の結末を迎えたはずの人魚姫でしたが、融合篇ではなぜか生きていて、さらに“黒いバケモノ”を倒す力を手にしてしまいます。自分だけが可哀想だったはずなのに、混乱する世界では自分より可哀想な人たちがたくさんいました。可哀想な物語の主人公になるという、彼女の願いは叶えられなかったのです。
このように融合篇では、現実篇での彼女たちの願いが結局は叶えられていないのです。では、ライブラリでのキャラクターズたちの願い“作者を復活させる”目的はどうなるのでしょうか?
現実篇の最後で、ギシンとアンキが“作者を復活させる”ことがどうなったのか“誰にも”わからないと言っていますが……。
かぐや姫【被虐】(声優:伊藤静さん)
言わずと知れた日本の昔話『竹取物語』。多くの男性に求婚されながらも、最後は月に帰ってしまうかぐや姫。しかしライブラリのかぐや姫は、自らの望みのために、作者を復活させるための旅に出ます。
誰もがかぐや姫を宝物のように大切に扱いましたが、かぐや姫の望みは違いました。【被虐】を求めるかぐや姫の望みは“虐められる”こと。とにかく“自分よりも強い人”が自分を虐め抜く物語が欲しくて、作者の復活を願います。
現実篇でのかぐや姫は、昼間は教師として真面目に働く女性です。だけど、夜の彼女は違います。自らの欲望を満たしてくれる男性を探し、一夜限りの営みを繰り返す女。今日も自分を蔑み、叩き、縛ってくれる男性と一夜を共にします。その欲望はとどまるところを知らず、ついには首を絞めてくれと渇望し──。細い首からごきりと奇妙な音が鳴りました。
いばら姫【睡眠】(声優:本渡楓さん)
『眠れる森の美女』に登場するお姫さまがいばら姫です。本来のお話では、魔女の呪いによって眠りについてしまったいばら姫ですが、ライブラリのいばら姫は【睡眠】こそが自らの欲望そのもの。王子様はもちろん、他の誰にも起こされたくないので、作者にお願いしてずっとずっと寝ていられる世界にしようと考えます。
現実篇では、原因不明の病により眠り続けている少女としてモノガタリが描かれます。心配そうな両親を横目に、パパやママよりも眠りを愛する彼女は、ただひたすらに【睡眠】を貪ります。
昏倒するように眠り続ける彼女の身体は、いつしか限界を迎えていました。骨と皮だけになってしまった腕では点滴もできず、やせ細った胸では自分で呼吸すらもできず……。最後の時は病院の計らいにより、両親に静かに見守られながら、永遠に覚めない夢の世界へと落ちて行ったのでした。
【スクラップブックの考察】
スクウェア・エニックス カフェで実施される『シノアリス』コラボカフェ。現在3回目のコラボが実施中ですが、2回目のコラボでは現実篇をテーマに、カフェ利用者特典として“スクラップブック”が配布されました。
これは、現実篇での彼女たちの死について、新聞や雑誌などの切り抜きを集めたもの。死亡当日の記事と、その1週間後の記事がまとめられています。
内容的には彼女たちの現実篇のモノガタリが、記者やライターの視点で書かれているものになるのですが、彼女たちの氏名と死亡日時がはっきりと書かれている部分があります。死亡日時を注意深く読み取ると、彼女たちは同じ時期に死亡したわけではないことがわかります。
だとしたら、融合篇で同じように目覚めて出会うのもおかしいはずなのですが……?
赤ずきん【暴力】(声優:立花理香さん)
その名の通り“赤ずきん”と呼ばれる女の子の物語である『赤ずきん』。とにかく“遊ぶ”ことが大好きな赤ずきんは、おばあさんも狼も猟師もみんな殺してしまいます。楽しいから殺す、ただそれだけ。
【暴力】こそが赤ずきんのすべて。赤ずきんの願いは、ずっと一緒にみんなと“遊ぶ”こと。そして一番すてきで楽しいことは、作者も殺してしまうこと。そのために作者をよみがえらせたいのです。
現実世界では、彼女は殺し屋として【暴力】を糧に生きていました。ある時依頼されて殺した男は、どうやら“ヤバイ筋の偉い人”だったらしく、敵討ちのため大勢の男たちに命を狙われることになってしまいました。しかし彼女は楽しそうに「遊ぼう?」と、向かってくる人々の命を奪います。
殴られても刺されても銃で撃たれても、次々と襲い掛かってくる男たちと遊び続ける少女。だけど遊びには終わりがあります。歓楽街の裏路地で、生ゴミと血にまみれた殺し屋の少女は、最後にたくさん遊べて満足そうに微笑み目を閉じるのでした。
シンデレラ【卑劣】(声優:喜多村英梨さん)
『シンデレラ』も多くの人がストーリーを知っている童話です。継母と姉たちにいじめられていた娘が、魔法使いの一夜限りの魔法で王子と出会い、舞踏会で落としてしまったガラスの靴が縁となり王子と結婚し幸せになる物語。幸せに終わったように見える物語ですが、ライブラリのシンデレラは満足していませんでした。
いじめにより受けた傷が愛や時間で治るわけがないと、シンデレラは自分が受けた屈辱をすべてやり返すことにしたのです。最後に救われたのは“作者”の都合、ならばそんな物語は捨てて、他人に好きなだけ痛みを与えられる、自分の都合のいい物語に書き換えさせればいい。どんな【卑劣】な手を使ってでも!
現実篇での彼女はヤクザの情婦です。しかしその立場は、頼りの男がいなくなればそれまで。彼女は自らが組でのし上がるため、これ以上ない【卑劣】な手段を駆使して、ついには組の頭にまで上り詰めました。
けれど、それは一夜の夢でした。やり過ぎた彼女は信頼していた部下にすら裏切られ、襲名披露の席で誓いの盃に毒を盛られ、誰も救いの手を差しのべる者もなく崩れていくのでした。
【ナイトメアの考察】
キャラクターズたちが自分の願いを叶えるために倒し続けている“ナイトメア”たち。すでに憎悪篇で明らかになっていますが、ナイトメアたちも意思や想いがあり自我があります。そして、キャラクターズ自身もヨクボウに捕らわれてしまうとナイトメアになってしまうのです。
すでにご存じの方も大勢いると思うのですが、モノガタリの難易度ノーマルをクリアして、難易度ハードで挑んだ場合、憎悪篇と現実篇ではナイトメアたちのセリフがわかります。この仕掛けは、ヨコオタロウさん作品の『ニーア レプリカント/ゲシュタルト』でもありましたね。
ヨクボウに捕らわれてしまったナイトメアたちの言葉。もし難易度ハードで物語に挑戦していなかった人は、この機会にチャレンジしてみてください。
ちなみに衝動篇ハードではギシンとアンキがキャラクターズについて会話します。2人がキャラクターズについてどう思っているかがわかりますので、こちらも必見ですよ。
ドロシー【探究】(声優:高橋李依さん)
アメリカ初のおとぎ話とされる『オズの魔法使い』の主人公がドロシーです。ライブラリのドロシーは、とにかくなんでも知りたい、なんでも研究したい【探究】心にあふれる女の子です。ナイトメアですら研究対象となるドロシーは、作者が復活したらその脳を“調べ”たいようです。
現実の彼女は、タイムマシンの製作に魅せられた研究者。【探究】にすべてをささげ、自らの研究のためなら、部品を盗み出すことだってやってしまいます。盗むところを見られて店主を殺してしまうけど、そんなことも研究のうえの犠牲なら仕方のないこと。やっと完成したタイムマシン! 彼女はその起動ボタンを押し、まばゆい光に包まれたのでした。
くるみ割り人形【老害】(声優:白熊寛嗣さん)
クリスマスにプレゼントされたくるみ割り人形をめぐる不思議な物語が描かれた『くるみ割り人形とねずみの王様』。この物語がモチーフのキャラクターズです。
原作ではその正体は人形の国の王様でしたが、『シノアリス』のくるみ割り人形はただの【老害】! 今日も若者のキャラクターズたちを相手に、ぶつぶつぶつぶつと文句を言うのでした。
【くるみ割り人形の考察】
ネタキャラ扱いな感が強いくるみ割り人形ですが、まさかの現実篇のストーリーが実装。しかしその内容は、他のキャラクターズのものとはまったく違いました。
ナイトメアを相手にしてにすら文句を言い出すくるみ割り人形、しかしその目は冷静にキャラクターズたちを観察し分析します。くるみ割り人形は、キャラクターズたちとは明らかに立場が違うものとして扱われています。
そして、2周年にあわせてついにくるみ割り人形の融合篇が実装されます。ライブラリから融合する世界を見つめるくるみ割り人形、その役目とは……? 世界にかかわる重要な事実が明らかになりますので、ぜひくるみ割り人形の融合篇をじっくり読んでみてください!
三匹の子豚【暴食】(声優:悠木碧さん)
その名の通りおとぎ話の『三匹の子豚』がモチーフのキャラクターズです。ライブラリの三匹の子豚は、おとぎ話とはまったく異なり、とにかく3匹で食べ物を食べてばかり! ついにはナイトメアまで食べ始める【暴食】の3匹が作者に願うのは、美味しいものをただ食べ続けたいという願いです。
食べ続けたいけど食べればその分太ってしまうし、お腹もいっぱいになってしまう。いっぱいになっても食べ続けたら……? 食べて、食べて、食べて、吐く。吐けばまたお腹は空っぽ、吐いて痩せこけてお腹が空いたらまた食べる。食べて吐いてを繰り返しながら太って痩せてを繰り返す。それが三匹の子豚なのです。
アラジン【成金】(声優:柿原徹也さん)
『アラジンと魔法のランプ』の主人公の青年がアラジンです。作者だって、金の力でよみがえらせることができる! ランプの力を使い大金持ちとなった【成金】のアラジンは、ライブラリでもすべてのことが金の力でどうにかなると信じています。
だけどやっぱり、ナイトメア相手では金の力は通用しないようです。そこでアラジンは山のような金銀財宝を呼び出して……襲ってきたナイトメアを圧殺します。
ある時、三匹の子豚と出会ったアラジンは、3匹にこう問われます。「あなたはそのお金でなんの“ヨクボウ”を叶えるの?」と。しかしアラジンは自分のヨクボウがわからなかったのです。いつの間にか自分の目的が“お金”になってしまっていたのでした。
【三匹の子豚とアラジンの考察】
三匹の子豚とアラジンは、後から追加されたキャラクターズのためまだ現実篇が実装されていません。そのため、現実では一体どういう姿なのか、どういう経緯で死んでしまったのかがわかりません。ですが、憎悪篇やジョブストーリーを読み解いてみるとある程度考察ができそうです。
三匹の子豚はクレリックのジョブストーリーがわかりやすいです。短い期間で体重が増減してしまうという、いわゆる摂食障害の症状が見られます。ライブラリでは3匹ですが、元は1人の摂食障害の女の子だと考えられます。
アラジンについては、本人はヨクボウとしては忘れてしまっているようですが、愛している人がいたような描写が、憎悪篇やジョブストーリーで描かれています。現実篇でその人が出てくるのでしょうか……?
ラプンツェル【純潔】(声優:藤田茜さん)
『ラプンツェル』はグリム兄弟による童話です。魔女により高い塔に閉じ込められた【純潔】の乙女。ライブラリのラプンツェルも“お母様”によって塔に閉じ込められていました。そんな彼女は、ある時王子様と出会うのです……。
王子と出会い初めて男の人を知ったラプンツェル。彼女はなぜか女性のナイトメアを躊躇なく殺していきます。理由は、女の人は自分に嫉妬して怖いから。彼女は男の人とだけ仲よく“し”たいのです。
ライブラリのラプンツェルは自分の物語に満足しているようで、作者に出会えたならば感謝の気持ちを伝えたいと言います。無垢なる乙女は俗世から切り離された故に、何が汚れなのかを知りません。グリム兄弟が2人の男の人だと考えるラプンツェルは、2人と一緒に仲よく“する”のを楽しみに、頬をバラ色に染めるのでした。
【ラプンツェルの考察】
ビジュアル初公開時から、かわいらしい笑顔で多くのユーザーの心を射抜いたラプンツェル。ストーリーも最初は『シノアリス』にしては普通かな……? と思いきや。ラストまで読むと思わず“純潔”とは……、となってしまいた。現実篇や他のジョブの実装が楽しみなキャラになりそうです!
ちなみに、ラプンツェルのキーワードとなる“純潔”という言葉は、実はすでに『シノアリス』ゲーム内で暗示されていました。“被虐の侵略杖”のウェポンストーリーの暗号を解くと「次の新キャラは純潔」と書かれていたのです。
2周年記念の超豪華な“金欲祭”開催中!
『シノアリス』では、2019年6月6日のサービス開始2周年を記念して、2周年記念キャンペーン“オカネの呪イとヨクボウノ大感謝祭!略シテ「金欲祭」”が開催されています。
6月25日まで毎日無料で引ける11連ガチャや、毎日カネ(現金100万円)かカ〇(カニ、カモ、カウなど)が当たるキャンペーン、アリス、シンデレラ、赤ずきんの2周年記念ジョブの登場など、2周年にふさわしい豪華なイベントやキャンペーンが続々実施されています!
過去に『シノアリス』をプレイしていたけど、最近はプレイしてなかったという方はもちろん、今回の記事を読んでモノガタリが気になった方、新たに『シノアリス』を遊んでみようという方も、今ならキャンペーンで“魔晶石”もたくさんもらえますので、ぜひプレイしてみてください!