『リレイヤー』はギリシア神話をもとにした奥深い物語とロボットで織りなす本格SRPGを楽しめるタイトル!
2022年3月24日に角川ゲームスより発売予定のSRPG『Relayer(リレイヤー)』の魅力を紹介します。
『リレイヤー』は、『ゴッドウォーズ』開発チームによる、新作タイトル。ギリシア神話をモチーフに独自のコンセプトで練り上げた世界設定、多彩なキャラクターが登場する激動のストーリー、ロボットを駒として宇宙空間で繰り広げられる戦術バトルなど、魅力あふれるタイトルです。
そんな多数の要素が詰め込まれた本作をいち早く体験。プレイの手ごたえに加えて、気になる部分を紹介していきます。
SFとギリシア神話を融合! 宇宙を舞台に激動のストーリーが展開
本作では、古代銀河文明の発掘を機に特殊能力者に覚醒した人類“スターチャイルド”と、外宇宙から襲来した謎の地球外生命体“リレイヤー”との戦いを軸にストーリーが展開していきます。
ここで物語を軽く紹介。
星暦2049年……突如、地球の一部から重力が消失するという異常な大災害が発生します。重力技術開発機構“GT Labo”は、のちに“Gravity Loss”と名付けられたこの大災害がリレイヤーによって引き起こされたものと断定します。
ただ、即座に対処する手段を持たなかった地球連合政府及び日本政府は混乱を避けるため真実を隠蔽。リレイヤーの脅威から地球を守るため“星の意志”を宿すスターチャイルドの発見と、対リレイヤー用決戦兵器ステラギアの開発を急ぐことになるのです。
それから2年後の2051年。Gravity Lossで妹のルナを失ったテラは、月面の居住コロニーで再び災害に見舞われます。その際に、死んだと思っていたルナと再会。しかしルナはリレイヤーの一員となっており、地球人類に対して牙をむいてきました。
こうして、スターチャイルドとリレイヤーの戦いが動き出すのでした。
このオモテのストーリーとは別に、ギリシア神話の“神殺し”をモチーフとしたウラのストーリーが秘められている点も見どころになっているので、その関係性についても触れておきます。
ギリシア神話の王は、ウラヌス、クロノス、ゼウスと3代続けて子が父親である先代の王を倒すことで王統が引き継がれていました。
そのゼウスは、自身を倒す運命の御子を産む妃を探し、その妃と関係を結ばなかったため生き延びました。
もう1つ、プロメテウスの復讐劇も背景にあるようですが……。あまり踏み込むとネタバレになるので控えますが、そのあたりの知識を持っている人はもちろん、知識がなくても興味深く楽しめる内容になっていますので期待しましょう。
主人公はややポンコツ!? 個性豊かなキャラクターがドラマを彩る
劇中には、GT Laboとリレイヤーという勢力に加えて、平和の担い手としてGT Laboと対立関係にある“地球連合政府軍”、超重力技術の強奪を狙って戦いに干渉してくる宇宙海賊なども登場。それぞれの運命、思惑が複雑に絡み合う中、広大な宇宙を舞台に激戦が繰り広げられていきます。
主人公のテラをはじめ、テラが所属するGT Laboのメンバーにリレイヤーのキャラクター、さらに地球連合政府軍や宇宙海賊の面々まで、いずれも美形ぞろい。それぞれにバックボーンや性格などが綿密に設定されているのも魅力の1つです。
シリアスで重厚なストーリーの合間には、ユーモアあふれるイベントシーンや会話シーンも用意されていますので、そちらも目が離せないポイントです。
メインのキャラを少し紹介します。
テラ(声優:明坂聡美)
主人公の女性。2年前まで地球で妹のルナと暮らしていたが、Gravity Lossに巻き込まれて死別。ショックで、それ以前の記憶をほとんど失い、アシストロボのよだかを連れて放浪生活のような暮らしをしていました。
月面での一件を経てGT Laboに所属し、ステラギアのパイロットとして戦場で活躍。よだかが言うには、“ポンコツ”にカテゴライズされる人間とか。
よだか(声優:楠大典)
テラが旅のお供としてジャンクパーツから組み上げたアシストロボ。高度なAIを搭載しており、旅のサポートのみならず、会話相手も務めます。
テラを“マスター”と呼ぶが関係は主従関係ではなく、対等なパートナーそのもの。かなり饒舌で、テラのドジっ娘エピソードをGT Laboのメンバーに披露する場面も。
ルナ(声優:豊田萌絵)
テラの妹で、月の意志を宿すスターチャイルド。スターチャイルドでありながら敵対勢力であるリレイヤーと行動し、人類への復讐と、古代銀河文明のテクノロジーが秘められた“オリジナル・ワン”の強奪を実行してきます。
テラに対して銃を向ける衝撃的な場面もあるのですが、この行動はリレイヤーに操られているためなのか、それとも自らの意志なのか……。
育成+カスタマイズ+編成した部隊を指揮して宇宙を駆け巡れ!
敵勢力との戦闘は、四角形のマス目で区切られたフィールドを舞台に、全機が画面に表示されたキャラクターアイコンの順番に従って行動。全機の行動が終了すると1ターンが経過する流れとなっています。行動時には、攻撃、スキル、アイテム、防御、待機のコマンドが選択でき、敵機と交戦して勝利条件の達成を目指していきます。
注目するのは、編成できる機体のタイプ。近接戦闘に優れたアサルト、高い防御力を備えるタンク、射撃性能が高いスナイプ、バフ・デバフを得意とするスカウトの4タイプが存在します。それぞれのタイプには専用の武器が存在し、アサルトなら両手剣(射程1)、スナイプならライフル(射程3)といったように、それぞれ射程が異なる点も特徴です。
一方、片手剣(射程1)やマシンガン(射程2)などの汎用武器も存在。好みのキャラクターに、好みの武器で戦わせることもできます。
全機に同じ武器を装備させて出撃させるなど、ピーキーな編成も! バランスを重視するか? 特定のタイプに特化させて戦うか? どんな編成でも勝利できるバランスになっているので、自由度の高いバトルが楽しめます。
その他、敵からの狙われやすさ表す“ヘイト”の上下で攻撃力が変化するといった要素もあり、さまざまな戦術を試すことも可能です。キャラクターの育成は、戦闘で獲得したジョブポイントを消費し、強化したい能力を選んで行うことができ、プレイヤーの好みを反映させられます。
やり込み要素も豊富でじっくり楽しめるボリューム
ゲームのボリュームですが、シナリオ本編やバトルシミュレーターに加えて、キャラクターのレベルが最大になった状態で挑戦する高難度のステージなどを完備。骨太のSRPGをじっくり楽しみたい人にはウレシイ仕上がりになっています。また、ゲームの難易度は3段階から選択できますので、ストーリーに興味はあるけどSRPGが苦手という人でも安心して楽しめそうです。
率直な手ごたえとしましては、ストーリーは最後までプレイしてみないとわからない部分は多いですが、序盤の感想としては“なぜリレイヤーは宇宙の消滅をもくろんでいるのか?”や“なぜルナはテラに憎悪を向けるようになったのか?”、そして“どんな結末を迎えるのか?”という点が楽しみですね。
戦闘は、攻撃シーンのカットやオートバトルが可能でテンポは良好。手駒が増えてキャラクターが成長したら、もっとイロイロやれて楽しいんだろうと感じました。一般的なSRPGの基本を踏まえつつ、機体のタイプを自由に変えられたり、ヘイトの要素があったりと独自の進化を遂げている印象で、戦闘自体が楽しくなりました。
来年3月24日の発売日に向け、公開される情報はドンドン加速していくと思いますので、今後の展開を楽しみにしていきたいと思います。
■『Relayer(リレイヤー)』(通常版)
■『Relayer(リレイヤー)』(デラックスエディション)