NEXTGEAR-SLIM is100

モデルごとのスペックをチェック

 以前掲載したインタビュー記事「スリムな筐体が魅力! メーカーに聞く! G-Tuneの新ゲーミングPC『NEXTGEAR-SLIM』」では、開発コンセプトや利用シチュエーションなどを、マウスコンピューターのコンシューマ営業統括部 コンシューママーケティング室 主任の小林俊一氏にうかがった。実機に関しては、そのインタビューを行なった際に見せていただいていたし、スペックについても資料はいただいていたが、前回の記事ではその辺りについては詳細に紹介していない。ここではモデルごとにどのような違いがあるかも含めて詳細なスペックについて紹介していこう。

【スペック】

項目NEXTGEAR-SLIM is100GA1NEXTGEAR-SLIM is100SA1NEXTGEAR-SLIM is100BA1
CPUIntel Core i7-6700HQ(4コア8スレッド、2.6GHz TurboBoost時最大3.5GHz)
GPUNVIDIA GeForce GTX 1070(GDDR5 8GB)
チップセットモバイル インテル HM170 チップセット
メモリPC4-17000 DDR SO-DIMM 32GB(8GB×4)PC4-17000 DDR SO-DIMM 16GB(8GB×2)PC4-17000 DDR SO-DIMM 8GB(8GB×1)
ストレージ(システム用)512GB M.2 SSD(Samsung SM961、NVMe)256GB M.2 SSD(Serial ATA 6Gbps)240GB 2.5インチSSD(Serial ATA 6Gbps)
ストレージ(データ用)1TB 2.5インチHDD(Serial ATA 6Gbps、5,400rpm)
インターフェイス(ディスプレイ)3(上面HDMI×1、前面Mini DisplayPort×1、上面Mini DisplayPort×1)
USB 3.12(前面)
USB 3.03(前面×2、背面×1)
イーサネット1000BASE-T
無線LANIEEE802.11a/ac/b/g/n(IEEE802.11acは433Mbps)、Bluetooth v4.2+LE
サイズ(W×D×H)22×385×274mm(本体のみ)、124×385×290mm(スタンド含む)
重量約1.75kg(本体)、約0.75kg(スタンド)、約2.5kg(合計)
バッテリ駆動時間約3時間
OSWindows 10 Home 64bit
価格 (税込 / 送料別)219,800円184,800円169,800円

 今回お借りしたのは、ハイエンドモデルの「NEXTGEAR SLIM is100GA1」だ。NEXTGEAR SLIMシリーズにはミドルレンジの「is100SA1」とエントリークラスの「is100BA1」も用意されている。3モデルの違いはメモリとストレージの構成で、これについての詳細は後ほど紹介しよう。

NEXTGEAR-SLIM is100

 基本的なスペックは同様で、CPUがIntelのCore i7-6700HQだ。そして、GPUにNVIDIAのGeForce GTX 1070が採用されている。CPUはモバイル向けの1世代前の製品で、Skylakeというコードネームで呼ばれていたものだが、GPUは最新のもの。以前も解説したが、現状のNVIDIAのGPUのラインナップは、モバイル向けとデスクトップ向けで同じ製品名となっている。これは、両製品の違いがほとんどないためで、モバイル向けのGPUでもデスクトップ向けとほぼ同等の性能があるためだ。PCの実力は、特にゲーミング向けの製品の場合、主にCPUとGPUで決まると言ってもよい。この辺りの実力は、ベンチマークテストで見ていくとしよう。

【CPU-Z】【GPU-Z】モバイル版のCore i7-6700HQ。4コア8スレッドで2.6GHz駆動、Turbo Boost時には最大3.5GHzで動作するNVIDIA GeForce GTX 1070。モバイル版とはいえ、デスクトップの同名のGPUとほぼ同等の性能を発揮する

 メモリは、最上位の「is100GA1」では8GBのモジュールを4枚、合計で32GBを搭載している。ミドルレンジの「is100SA1」では8GB×2の16GB、「is100BA1」は8GB×1で8GBだ。8GBでもとくに問題はないが、最新の3DゲームやVRコンテンツのことを考えると16GBは欲しいところ。また、動画編集などのマルチメディアファイルを扱う場合も16GB以上は欲しくなる。

 搭載しているストレージも、モデルごとに違いがあり、ハイエンドの「is100GA1」では、NVMeのM.2 SSDとSerial ATA 6Gbpsの2.5インチHDDのデュアルストレージ構成だ。容量はそれぞれ512GBと1TBで、十分な性能と容量を備えている。注意が必要なのはミドルレンジとエントリーモデルの場合だ。「is100SA1」も、M.2 SSDと2.5インチHDDのデュアル構成だが、M.2 SSDの接続はSerial ATAのため、アクセス速度は2.5インチSSDとそれほど変わらないはず。HDDと比較すれば高性能だが、アクセス速度には大きな差があることが明白だ。SSD、HDDの容量はそれぞれ256GB、1TBと十分なものとなっている。「is100BA1」では240GBのSerial ATA接続の2.5インチSSDのみの採用となっている。コストを抑えたいのならミドルレンジ以下のモデルを選択するのもありだが、ストレージ性能を考えると圧倒的にお勧めなのがハイエンドモデルとなっている。

 次にインターフェイスを紹介していこう。USBポートは多数用意されており、USB 3.1のType Cコネクタが2つ、USB 3.0ポートが3つ用意されている。映像外部出力のポートもHDMIが1つ、Mini DisplayPortが2つと合計3つ。後述の配置と合わせて、VRデバイスの使用を意識した作りとなっている。通信機能は1000Base-Tのイーサネットのほか、IEEE802.11acやBluetoothが用意されている。IEEE802.11acは433Mbps仕様だが、BTOで867Mbps仕様のものに変更することも可能で、ホームネットワークなどの無線通信を多用するのであれば、考えたい選択オプションだ。

 サイズは横幅(厚み)が22mm、奥行きが385mm、高さが274mmとなっている。これは本体のサイズだが、かなり薄い。冒頭にも書いたとおり、ノートPCからディスプレイとキーボードを取り外したような製品だ。

 「NEXTGEAR-SLIM」はべたっと平らに置くのではなく、縦置きで使うことを前提としており、スタンドも付属している。スタンドを取り付けた際のサイズは幅が124mm、奥行きは変わらず、高さが290mmだ。それでも通常のデスクトップPCや、スリムPCと比較して、非常にコンパクトで薄型であることがわかるだろう。ちなみに重量は本体が約1.75kg、スタンドが約0.75kg、合計で約2.5kgだ。ベースがノートPCのため、バッテリも搭載しており、約3時間の駆動が可能だ。

 一通り仕様について見て来たが、ここからうかがえるのはやはりベースがノートPCであること。モバイル向けのパーツが使われており、コンパクトに作られている。次は、外観を含めて写真を見ながら確認していこう。

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