ニュース 伊藤沙莉の意外なプライベート 自宅のトイレはキャンドルだらけ、マッチで消臭
意外なプライベートを告白した伊藤沙莉 (C)ORICON NewS inc.
公開中の映画『ちょっと思い出しただけ』の“大ヒット御礼”舞台あいさつが4日、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で行われ、女優の伊藤沙莉、大関れいか、松居大悟監督が登壇した。【写真】伊藤沙莉と初共演した大関れいか 本作は、照明スタッフの照生(池松壮亮)と、タクシードライバーの葉(伊藤)が、別れてしまった後の2021年から1年ずつ同じ日をさかのぼっていく。戻れない過去を“ちょっと思い出しただけ”の物語。 かつてショート動画共有サービス「Vine」にて『日本一フォロワーを持つ女子高生』として人気を博し、松居監督の過去作『私たちのハァハァ』(2015年)で女優デビューした大関は、本作に葉の友だち・さつき役で出演。「撮影中、『ハァハァ』のことをちょっと思い出していた」と話した。 松居監督は「(『ハァハァ』の撮影当時)高校生で台本のせりふを覚えてくることも知らなかった」と大関の無双ぶりを暴露し、「『ハァハァ』でクリープハイプのライブを見るため、福岡から自転車に乗って東京都を目指したさつきが、高校を卒業して、演劇をはじめて、(本作の)葉と出会っていたという裏設定を考えていた」と明かした。 伊藤と大関は本作が初共演だったが、「映画のオーディションでお会いしたことがあった」と、伊藤がちょっと思い出したのは、「その時、(大関が)足を骨折してて、でも歌のオーディションでめちゃくちゃうまかった。駅に向かって歩いている彼女を見かけて、その日、私はおばから借りた車で来ていたので、『送りましょうか?』と声をかけたら、『いいすか?』と即答で。しかも、代官山まで送ってほしい、バーベキューの予定があるからって。骨折しているのに、これからバーベキューなんだ」という強烈なエピソード。 今回の作品で照生の誕生日を祝うシーンで大関が歌っているのを見て、伊藤はかつてのオーディションを思い出し、「ハッピーバースデーの歌もうまくて笑いをこらえていました」と話していた。 また、松居監督は劇中で1年、また1年とさかのぼっていく時に出てくる時計がいつも「○時7分」なのは、本作の主題歌でもあるクリープパイプの「ナイトオンザプラネット」にインスピレーションを与えた、ジム・ジャームッシュ監督の映画『ナイト・オン・ザ・プラネット』をなぞったものであることなどを話し、映画にちりばめたこだわりを観客と共有。同じく『ナイト・オン・ザ・プラネット』のせりふから引用した、「お金は必要だが、重要ではない」というせりふにちなんで、各々の「必要だけど、重要ではない」ものが話題になると、大関は「メイク」、松居監督は「スマホ。必要だけど、重要にならないようにしている。最近、スクリーンタイムが増えていて、すごくエゴサしているからなんだけど」と答えた。 ユニークだったのは、伊藤の「キャンドル」。自宅のトイレに、マッチとキャンドルを常備しているそうで、「トイレにキャンドルを並べているんですが、トイレでマッチをすると、一瞬で消臭されるんです。そのマッチの火でキャンドルをちょっとの間、灯しておくというのが習慣になってから必要なんですけど、重要じゃないんで、なくてもいいな」とプライベートをさらして、「マスコミさんがいるのに間違えた」と苦笑いしていた。 同映画は2月11日公開されて、4週目。伊藤は「この映画は余韻を楽しめる映画。ちょっと思い出す人や思い出すことがあると思う。今の自分を含め、肯定的になれたり、明日も頑張ろうと思うきっかけ、支えになる作品になったらいいな、と思います。松居監督さんに負けないくらいエゴサしているので」と、観客に口コミを促した。 松居監督は「感想をたくさん読んでいた中で、恋愛映画でもあるんですが、人生の有限性を描いている、というのがあって、確かに、今、生きているから思い出すことができるんだよな、という気づきがあって、また映画を観てくださった人に育ててもらったな、と実感しています。この2,3年でいろんなものを奪われたり、失われたりして、嫌なことが多いんですけど、映画館に来れるとか、友だちと話せるとか、昔より貴重で楽しいものになったと思うので、苦しいからこそ光が見えるような映画にしたつもりです」と、アピールしていた。
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