ニュース 鯖江眼鏡の技術と素材を応用、Apple Watch用バングルの粋な仕上がり

美しいカーブを描く肉厚のバングルが特徴的なエアバングル。カラーは「モザイクカラー」(左)と「シックラデン」(右)の2種類を用意する

ニュース 鯖江眼鏡の技術と素材を応用、Apple Watch用バングルの粋な仕上がり

眼鏡の世界的な生産地として知られる福井県鯖江市のメーカーが、眼鏡フレームの製造技術を用いたApple Watch用のバングル「Air bangle」(エアバングル)を発表し、SNSなどで話題になっています。鮮やかで美しい見た目、軽い着け心地、アレルギーやかゆみの心配が少ないこと、使い込んでも汚れや劣化でみすぼらしくならないことなど、既存のバンドにはないメリットが盛りだくさん。世界中のApple Watchファンから注目を集めそうな地方発の新製品を、ひと足早くチェックしてみました。【写真】バングルをアップで撮影。留め具などはなく、シンプルな造形が美しい_高級眼鏡フレームの素材がApple Watchのバングルに高品質の眼鏡や眼鏡フレームを手がける中小企業が多く集まり、“めがねのまち”として知られる福井県鯖江市。鯖江のものづくり企業であるサンユーが発表したのがエアバングルです。クラウドファンディングサイトのMakuakeで先行販売を開始したところ、早くも目標金額の100倍を上回る1,300万円超の出資が集まるなど、話題になっています。エアバングルの特徴が、鯖江眼鏡で使われている技術や素材を用いて作られ、見た目の美しさと扱いやすさを両立していること。バングル部は、寄せ木細工のようなモザイク模様が美しいイタリアのマツケリ社製の高品質素材(アセテート)を用いており、鮮やかな発色で艶のある美しい仕上げが印象的。袖口から少し見えただけでも、思わずハッとさせられます。凹凸のないなめらかな触感も心地よく、金属や革、織物のバンドにはない魅力を感じます。バングルはチタン素材のベースプレートと接着されており、この部分がしなやかに変形するので脱着はとてもスマート。慣れれば片手で脱着できます。装着時は締め付け感がなく、しかも容易に外れることはなく、軽い装着感のまま快適に使えます。バンドの締め付け感が苦手な人は、ぜひ試してほしいと思います。軽い装着感ながら、Apple Watch背面の光学センサーは肌にしっかり触れるようになっており、装着中に心拍数や血中酸素濃度が自動で測定されていました。心電図の測定もまったく問題ありません。アレルギーやかぶれの心配が少なく、経年劣化も少ない金属アレルギーやかぶれの心配が少ない点も特筆できます。チタンは金属アレルギーがほとんどない素材で、バングルに使われているアセテートは植物由来の自然素材から作られており、アレルギーの心配が抑えられます。バングルは肌に密着することがなく、長時間装着していても汗で蒸れてかぶれる心配も少ないといえます。エラストマーや化学繊維、本革を用いているバンドは、汗や太陽光などで劣化や変色、ニオイが発生したり、ほつれや破損が生じることもあり、長く使っているとみすぼらしくなってしまうことも。アセテートは劣化や変色が生じにくく、表面が白っぽく濁っても磨けばオリジナルの艶が復活するため、美しい姿のまま長く愛用できそうです。エアバングルは、クラウドファンディングサイトのMakuakeで早期購入を受け付けています。販売予定価格は14,000円ですが、数量限定の超早割だと22%引きの10,920円で購入が可能。バングルは装着時にサイズ調整ができないため、自分の手首回りのサイズに合った製品を5種類から選ぶ必要があります。もし、装着してサイズが合わなかった場合はサイズ交換に対応してくれます。Makuakeでの購入者には、エアバングルを付けたまま充電できる専用スタンドがプレゼントされます。エアバングル、鯖江の伝統技術とイタリアの鮮やかで美しい素材が融合し、とても魅力的な仕上がりになっていました。これまでにないスタイルと見た目は、Apple Watchを長く愛用してさまざまなバンドを試してきた人ほど強いインパクトを感じるはず。超早割でも1万円を超える価格はお高めですが、仕上げのよさと安心して長く使えることを考えるとコスパは悪くないと感じます。品質の高さで世界的に知られるようになった“鯖江の眼鏡”ですが、もうじき“鯖江のバングル”が世界のApple Watchファンの間で話題になるかもしれません。

磯修

タグ: