子供をトップアスリートに育てたい 幼少期にさせると有利なスポーツは?(保護者)

質問者 小学3年生の保護者

 3歳の男児を持つ親です。将来、子供にはどんな競技であれ、第一線のトップアスリートに育ってくれたら……という希望を持っているのですが、幼少期に体験させておくと有利になるスポーツはあるのでしょうか? また、小さいうちから鍛えた方がいい能力などあれば、アドバイスをいただきたいです。

回答者 岡部紗季子さん(元体操日本代表)

 オススメしたい競技は体操、水泳、あとは球技です。

 子供をトップアスリートに育てたい 幼少期にさせると有利なスポーツは?(保護者)

 体操は“体”を“操”る字のごとく、自分の思った通りに体を動かせるようになります。例えば、小さい子に「バンザイして」と言っても、肘が曲がって伸ばし方がわからないような子もいます。

 回転したり、逆さになったり、非日常的な感覚を身に着ける意味でも、自分の思った通りに体を動かせるようになります。

 水泳も一緒です。水に入る非日常の感覚が養われる。そして、物を使う手具運動も特殊性がある。サッカーも全身運動という意味では、いい経験になると思います。

 ちなみに、体操選手は運動神経がいいとよく言われますが、体操選手だから運動神経がいいわけではなく、体操をするから運動神経が良くなると思っています。小さいうちは、やれば何でも変われます。

 逆に大きくなってからでは体操は始めにくい。専門的にやる、やらないに関わらず、何かスポーツを始める一歩として、ぜひ体操をやってほしいと思います。

 小さいうちから鍛えるということは、筋力的なことは考えない方がいいと思います。体幹をどう鍛えたらいいということもよく聞かれますが、それも一緒で大きくなっていくうちに身についていくもの。小さいうちは公園で遊ぶことでも構わないので、体を動かすということを意識させてほしいです。

岡部 紗季子

 1988年5月16日、東京都生まれ。朝日生命体操クラブ出身。4歳で体操を始める。02年、ナショナルチームメンバー初選抜。明大では2大会連続ユニバーシアード代表に選出。得意種目はゆか。

 引退後は明大コーチを経て、体操教室で指導を行う。TBS系「KUNOICHI」でも活躍。自身のインスタグラムでは街や海など様々な場所で逆立ちやバック転などアクロバティックな技を披露し、人気を博している。

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