2021年エミー賞までカウントダウン! 改めておさらいしたい、有力候補4作品。
最終回でサーバーダウン!?全米が夢中になったサスペンス。『メア・オブ・イーストタウン / ある殺人事件の真実』
オスカー女優・ケイト・ウィンスレットが中年の女性刑事を演じる、HBO制作のサスペンスドラマ。フィラデルフィアの田舎町・イーストタウンを舞台に、残忍な少女殺人事件の真相に迫っていく。本格サスペンスと銘打つだけあってケイト演じる主人公メア以外、全員が犯人候補! 謎が謎を呼ぶミステリーに多くの視聴者が釘付けになり、なんとアメリカでの最終話配信時には、HBO Maxのアプリがサーバーダウンする事態に。SNSでも犯人がだれか予測する投稿が目立つなど、話題に事欠かなかった本作。エミー賞ではドラマ部門作品賞や主演女優賞をはじめとした16部門でノミネートを獲得している。
本作一番の見どころは、主役を演じたケイト・ウィンスレットの役者魂。映画『タイタニック』や『愛を読む人』をはじめ、『アンモナイトの目覚め』、『ブラックバード 家族が家族であるうちに』など、数々の映画に主演するケイトが、約10年ぶりにテレビドラマシリーズに出演。イギリス訛りの英語を封印しアメリカ英語での演技に挑んだり、ベッドシーンではあらわになった自身のおなかのたるみを修正しないようクリエイターにリクエストしたりと、ストイックに役作りを追求。くたびれた表情や目じりの皺、おなかのたるみが、様々な不運に見舞われ疲れ切ってしまった中で、なんとか踏ん張って生きる中年女性メアをリアルに描き出している。
サスペンスの真相、メアのリアルさだけでなく、メアが抱える複雑な家族関係からも目が離せない! 同居する母や娘、小さな男の子、近くに住む元夫…と、初回から不穏な空気が流れている本作。メアの家族たちは何を抱えているのか、メアの人間関係やヒューマンドラマにも注目。今年のエミー賞を席巻するであろう本作、エミー賞での有終の美を見守って!