CITIZEN Smart Watch シチズン光発電スマートウォッチ「エコ・ドライブ Bluetooth」をRiiiver化する

2017年3月に発売を開始した旧シリーズ名「CITIZEN Eco-Drive Bluetooth」(BZ1034-52E)はアプリ移行により、アップグレードすることでRiiiverに対応する

 いわゆる「スマートウォッチ」には様々な種類・分類があるが、充電管理にほぼ手間が掛からないという点で言えば、室内光で充電できるシチズン時計の旧「エコ・ドライブ Bluetooth(現 CITIZEN CONNECTED Eco-Drive W770)シリーズはユニークな存在だ。あくまでアナログ腕時計がベースにあり、通知の連携やアラームなど、最低限のスマートフォン連携機能を備えるため、純粋に“腕時計が好き”な人にとっても魅力的な一台と言える。読者諸賢のなかにも、今述べたような理由で、既に同機を使っている方はいるかもしれない。

 旧「CITIZEN Eco-Drive Bluetooth」は2017年3月に発売された製品ではあるが、2021年6月15日にはファームウェアアップデートによって、新たにIoTプラットフォーム「Riiiver(リィイバー)」に対応し、シリーズ名が「CITIZEN CONNECTED Eco-Drive W770」に変更することが発表された。8月17日からはファームウェアアップデートを促す通知も配信されている。

 そこで本稿では、旧「CITIZEN Eco-Drive Bluetooth」(以下、W770)のユーザー向けに「W770をRiiiver化」するための変更手順を紹介する。

そもそも「CITIZEN CONNECTED Eco-Drive W770」とは

 「CITIZEN CONNECTED Eco-Drive W770」(以下、W770)の公式サイトをのぞくと、「つながる、本格アナログ時計。」というキャッチコピーが最初に目に入る。この文言の通り、同機はアナログ腕時計だけれどスマートフォンと接続して通知などを利用できる、俗に「コネクテッドウォッチ」と称されるジャンルの製品だ。

 ケースやバンド、カラーなどのバリエーションは新モデルや販売継続モデルをあわせると9つあり、モデル名は型番のような表記で分けられている。今回はそのなかから「BZ1034-52E」を使用した。

CITIZEN Smart Watch シチズン光発電スマートウォッチ「エコ・ドライブ Bluetooth」をRiiiver化する

BZ1034-52Eは、チタニウムに表面硬化技術デュラテクトを施すことでステンレスの5倍以上硬くなったスーパーチタニウムをケースとバンドに使用。軽量かつシャープなデザインで付け心地のよさに定評がある、ロングセラーモデルだ

 同モデルの場合、ケースとバンドはチタニウムをベースに表面硬化をした素材が使われており、色味はシルバー。ベゼルにある青文字のタキメーターや、リューズ、秒針などにあしらわれたオレンジがアクセントカラーになっている。バーインデックスや、ペンシル針が使われるなど、クラシカルなシチズンらしさを感じるデザインだ。

 なお、旧「CITIZEN Eco-Drive Bluetooth」シリーズの製品レビューについては過去にも掲載されているので詳細な仕様などを確認したい場合は、ぜひこちら「光発電スマートウオッチ「エコ・ドライブ Bluetooth」長く愛用したい完成度」をご覧いただきたい。

 さて、W770をスマートフォンとペアリングするには、発売当初は「CITIZEN Bluetooth Watch」アプリが使われた。

画像はApp Storeでの「CITIZEN エコ・ドライブ Bluetooth W770」アプリ

 ちなみに、筆者が把握できた範囲でも、このアプリの名称は「CITIZEN Bluetooth Watch」→「エコ・ドライブBluetooth」→「CITIZEN エコ・ドライブ Bluetooth W770」のように何度か変わっているようだ。

 例えば、ネット上でヒットするシチズンの公式ヘルプページの情報では、「CITIZEN Bluetooth Watch」という表記が未だに使われていた。ハウツー情報やヘルプページなどをネット上で検索する際には、アプリ名称が複数混在している状況だと、予め理解しておくと混乱を防げると思う。

 具体的には、ウォッチが浴びている光の強度を確認できたり、アラームや通知の設定ができる。コロナ禍ではは使用頻度が減ったが、海外の現地時刻に修正する機能なども備える。

 例えば、光を浴びた強度は時刻ごとに確認できるので、窓辺に時計を置いておいたタイミングや、室内灯に当たっていたタイミングなどの強度の違いについて、グラフで視覚的に認識できたのがわかりやすく感じた。また、通知の設定はアプリごとに設定できるので、「Twitterの通知は連携したくないけれど、LINEはウォッチで確認したい」といったニーズにも対応できた。

「CITIZEN エコ・ドライブ Bluetooth W770」アプリでは、ウォッチが浴びている光の強度が分かる画面。強度によって(弱)青→黄→赤(強)のように変化する。画像(右)のように、時間ごとのグラフ表示でも確認できる

 また、ウォッチ側の操作としては、例えば、2つのボタン(2時位置と4時位置)を同時に押すことで、ペアリング中のスマートフォンの音を鳴らして置き忘れたスマートフォンを逆探知して探す機能などが便利だった。

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