トヨタ ヤリス など、39車種11万台をリコール…事故自動緊急通報装置などに不具合
トヨタ自動車は9月22日、トヨタ『ヤリス』など39車種11万台について、事故自動緊急通報装置に不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは、トヨタ車20車種、レクサス車19車種の合計39車種。2021年4月26日~8月3日に製造された11万1842台。不具合の部位は、1. 事故自動緊急通報装置(車載通信モジュール)、2. 電気装置(ハイブリッドビークルコントロールコンピュータ)、3. 原動機(エキゾーストマニホールド)の3つとなる。
1.車載通信モジュールについては、制御プログラムが不適切なため、音声データと通信データ間の相互変換ができない場合がある。そのため、緊急時に音声通話ができず、保安基準第43条の8(事故自動緊急通報装置の基準)に適合しない。対象車両は10万5221台。
改善措置として、全車両、車載通信モジュールの制御プログラムを対策仕様に修正する。不具合および事故は起きていない。社内からの情報によりリコールを届け出た。
2.ハイブリッドビークルコントロールコンピュータについては、制御プログラムが不適切なため、シフトレンジに関する演算の途中でシフトの切替え操作が行われると、異常と誤検出する場合がある。そのため、警告灯が点灯して、ハイブリッドシステムが停止し、走行不能となるおそれがある。対象車両は1万0106台。
改善措置として、全車両、ハイブリッドビークルコントロールコンピュータの制御プログラムを対策仕様に修正する。不具合は9件発生、事故は起きていない。市場からの情報によりリコールを届け出た。
3.エキゾーストマニホールドについては、パイプの溶接条件変更時の強度検討が不十分なため、冷熱の繰返しや振動等により当該溶接部に亀裂が生じるものがある。そのため、登坂路走行等の高回転時に排出ガスが漏れ基準値を満足しなくなるおそれがある。
改善措置として、全車両、エキゾーストマニホールドを良品と交換する。不具合および事故は起きていない。社内からの情報によりリコールを届け出た。