王者カウンタックの正式ライバル! スーパーカーブームの陰の功労者「フェラーリ512BB」とは (1/2ページ)

“スーパーカー”王座に就いたランボルギーニとライバルたち

 打倒フェラーリ……あるいは打倒エンツォ・フェラーリ?……を目指してフェルッチオ・ランボルギーニが興したアウトモービリ・ランボルギーニ。1970年代に入ってリリースしたウラッコに代表されるベビー・ランボにV8エンジンを搭載しほかは、処女作の350GTVから一貫してV12エンジンを搭載してきました。

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王者カウンタックの正式ライバル! スーパーカーブームの陰の功労者「フェラーリ512BB」とは (1/2ページ)

 これは明らかに王者たるフェラーリを意識したもので、V12のツインカム・エンジンやミッドシップ・レイアウトを、フェラーリに先駆けて採用しています。そして1966年に登場したミウラP400で“スーパーカー”のメーカーとして、そのポジションを確立させました。画像はこちら

 そのミウラの後継発展モデルとして1973年に登場したカウンタックLP400が決定打に。フェラーリへのチャレンジャーとしてスタートしたランボルギーニは、“スーパーカー”の王者と称されるまでになったのです。画像はこちら

 ミッドシップにガルウイングドア……正確にはシザースドア、そしてリトラクタブルヘッドライトという“三種の神器”を備えていただけでなく最高出力385ps/最高速度300km/hという数字も、“スーパーカー”のトップランナーと呼ぶにふさわしいパフォーマンスを連想させていました。

 モータースポーツの最高峰であるF1GPを戦いながら、スポーツカーでも世界最高レベルのモデルをリリースしてきたフェラーリは一転、チャレンジャーとしてカウンタックに挑戦状をたたきつけることになるのです。その前にほかのライバルたちも見ておきましょう。

「サーキットの狼」に登場したことで人気が高まっていた“スーパーカー”としては、主人公の愛機であるロータス・ヨーロッパ以外にも、ポルシェやフェラーリなどがありました。ロータス・ヨーロッパは、最終モデルとなったヨーロッパ・スペシャルでも1.6L直4ツインカムを搭載していましたが、最高出力は126psに過ぎませんでした。画像はこちら

 ほかのライバルに比べるとデータ的には見劣りしてしまいますが、ハンドリングでは一歩も二歩も先んじているところがありました。これは“スーパーカー”というよりもライトウエイトのピュアスポーツカーと言うべきでしょうか。

 ポルシェは、主人公のライバルが愛用していた911カレラRS以外に、911(930)ターボなども“スーパーカー”にカテゴライズされるモデルとなっていたのです。また伊米合作とも言うべきデ・トマソ・パンテーラも立ち位置こそ微妙でしたが、流麗なボディとV8エンジンをミッドシップに搭載するパッケージングでは充分に“スーパーカー”を名乗る資格がありました。そしていよいよ、スポーツカーの世界王者、フェラーリの反撃が始まります。画像はこちら

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