ニュース 【グレード/オプションどうする】新型カローラ・クロスの選び方 200万円切りグレードは?
大ヒットの予感 カローラ・クロス
トヨタ・カローラ・クロス
執筆:Kouichi Kobuna(小鮒康一) 編集:Taro Ueno(上野太朗) 【写真】「悩ましい」2つのクロス【カローラ・クロスとヤリス・クロスを比較】 (147枚)2021年9月14日に発売されたカローラシリーズ初のクロスオーバーSUVモデルとなったカローラ・クロス。早くも大ヒットの予感を感じさせるモデルとなっている。「カローラにまでSUVを設定してトヨタは節操がない」と感じる人もいるかもしれないが、なにを今更。カローラシリーズには昔からその時代のニーズにあわせたモデルをリリースしてきたのだ。FF2ボックスが人気となればカローラFXをリリースし、4ドアハードトップ人気のときにはカローラ・セレスを、3列シートが人気となればカローラ・スパシオといった具合である。そのため、カローラがSUVを出してきたということは、SUV人気がホンモノになってきたという証でもあるのだ。閑話休題。そんなカローラ・クロス、実際に購入するならどのグレードでどのオプションを狙うべきなのかをチェックしてみたい。まず、最も先に決めるべきなのはパワートレインだ。カローラ・クロスにはガソリンモデルとハイブリッドモデルという2種類のパワートレインが用意されている。基本的には他のカローラシリーズに搭載されているものと同一スペックとなり、4WDモデルはハイブリッドのみの設定というのも共通だが、1.2Lターボモデルが用意されていないという点が大きな違いとなる。
ハイブリッドとガソリン価格差35万円
トヨタ・カローラ・クロス
どうしても4WDが必要というユーザーにとってはハイブリッドモデル一択となってしまうが、そうでないユーザーによってはどちらにしようかというのは悩みどころ。カローラ・クロスにおいてはガソリンとハイブリッドの価格差はどのグレードでも35万円であり、パワートレイン以外の装備差はないため、純粋にパワートレインの違いが35万円ということになるわけだ。当然、燃費性能はハイブリッドが優れているが、燃料代で差額を埋めることは不可能に近い。やはりモーターアシストによるゼロ発進からの加速感などはハイブリッドに軍配が上がる。後述するが、多くの電化製品が使用可能となるAC100V 1500Wのアクセサリーコンセントがオプションで選べる点も大きなアドバンテージといえるだろう。ハイブリッドを選択するとなると次は2WDか4WDかという選択肢になるが、ここでの価格差はこちらもグレード問わず20万9千円となる。ここで悩ましいのが、4WDを選択するとリアサスペンションがダブルウィッシュボーン式となる点だ。他のカローラシリーズは全車リアがダブルウィッシュボーン式なのだが、カローラ・クロスのみ2WD車のリアサスがトーションビーム式となってしまう。メーカーいわくブッシュなどの最適化によって乗り味はかなりのレベルになっているというが、アウトドアレジャーなどで不正路を走行する際は左右が独立したダブルウィッシュボーン式の方がより優れているのは明白。そのため、予算に余裕があるのであれば4WDモデルを選択するのもアリだろう。購入時の価格は上がってしまうが、最終的に手放す際の下取り価格も期待できるハズだ。
次ページは:グレードとオプションどうする?最終更新:AUTOCAR JAPAN