ニュース 広角カメラを使って障害物を効率的に回避――ロボット掃除機「ルンバ j7/j7+」が日本上陸 2月10日発売

ルンバ j7+(左)とルンバ j7(右)

ニュース 広角カメラを使って障害物を効率的に回避――ロボット掃除機「ルンバ j7/j7+」が日本上陸 2月10日発売

 アイロボットジャパンは2月10日、ロボット掃除機「ルンバ(Roomba)」の新製品「ルンバ j7」「ルンバ j7+」を発売する。公式オンライン価格での販売価格(税込み、以下同)は、j7が9万9800円、j7+(クリーンベース付き)が12万9800円となる。【画像】サブスクの3カ月間無料キャンペーン 月額制のサブスクリプション(レンタル)サービス「ロボットスマートプラン+」で利用する場合の料金は以下の通りとなる。・おためし2週間コース(試用目的のサービス)・1980円/2週間(試用後にあんしん継続コースへの移行も可能)あんしん継続コース(※1)・ルンバ j7:3080円/月・ルンバ j7+:3980円/月(※1)契約期間は最大3年間(3年間利用すると所有権がユーザーに移行する)

ペットの排せつ物をよけて掃除できる

 今回の新モデル最大の特徴は、本体のカメラを活用して、さまざまな障害物をよけながら掃除できる「PrecisionVision(プレシジョンビジョン)ナビゲーション」を備えていることだ。靴、靴下、スリッパ、ケーブル類(電源ケーブルやヘッドフォン)といったものはもちろん、ルンバ j7/j7+や「ブラーバ ジェット m6」用の充電ステーションを検出して自らよける。加えて、固形のふんに限られるが、ペットの排せつ物も回避できるという。 本体カメラは既存機種のルンバ i7シリーズも備えており、自分の位置の推定や壁や家具の認識はできたが、「上を見上げるような画角だったため、床下の物を捉えることが困難だった」(山内洋プロダクトマーケティング&ストラテジーシニアマネージャー)。 一方、ルンバ j7シリーズのカメラはi7シリーズのカメラよりも広角で、そのおかげで先に挙げた障害物を検出できるようになったという。本体のLEDライトが懐中電灯の代わりに本体を照らしてくれるので、暗所でもしっかりと障害物を検知できるそうだ。 山内氏によると、特に力を入れたのが「ペットの排せつ物の検出」だという。100を超える模型を作成し、100万点を超える写真(画像)を学習させて、検出するためのアルゴリズムを開発したようである。 それでも「万が一、ペットの排せつ物を吸い込んでしまったらどうする?」という懸念が頭によぎる。こうしたアクシデントが起きた場合に備えて、ルンバ j7シリーズには本体を無償で交換してもらえる「ペットオーナーあんしん保証(Pet Owner Official Promise、P.O.O.P)」が付帯する。ただし、この保証はあくまでも排せつ物を想定したもので、動物の毛玉や吐しゃ物、液体(尿など)の吸い込みは対象外となる。 1つ惜しいポイントとして、ルンバ j7シリーズが認識した排せつ物の位置情報を床ふきロボット「ブラーバ」と共有できない点がある。ルンバが排せつ物をよけられたとしても、ブラーバがそれを“まき散らして”しまう可能性があるのだ。今後のアップデートで情報共有できるようになることを期待したい。

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