今欲しいのは〝語れる〟腕時計。ドイツブランドDUFA、バウハウス設立100周年を祝う4本のマスターピース【PR】
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ドイツ製の腕時計ブランド、DUFA(ドゥッファ)の連作が話題を集めている。2019年に開校100周年を迎えたドイツの総合教育学校「バウハウス」に敬意を表した、バウハウス100周年記念モデルだ。
2019年4月より発表を開始した同連作は、12月に発売を予定する『ファン・デル・ローエ クロノ』で第4弾を数える。
機能美を感じさせるシンプルなデザイン、3~5万円代という手を伸ばしやすい価格というDUFA従来の魅力、さらにトレンドの兆しを見せるドイツ腕時計ブランドブームを追い風に、好調な売り上げを記録している。
現在ラインアップするアニバーサリーモデルは4型
左から)第1弾『ファン・デル・ローエ・バルセロナ・クロノグラフ DF-9021-100Y』、第3弾『ヴァイマール DF-9006-0C』、第2弾『グロピウス DF-9001-A2』、11月29日発売予定の第4弾『ファン・デル・ローエ・クロノ DF-9002-0D』
連作はいずれもDUFAの人気シリーズをアレンジしたスペシャルエディションからなる。
機能美を追及したシンプルな佇まいを継承しながら、針やレザーベルトの配色、閂止めを思わせるステッチワークなどに、デザインの基本形状である「△〇□」、色の三原色「黄・青・赤」といった、バウハウスの提唱したデザインの哲学を色濃く反映。スペシャルエディションならではの特別感、それとともにどこか人懐っこさを覚える独特のモダンをまとった。
バウハウスの流れを汲むプロダクトや建築物の多くに見受けられる、この有機的なニュアンスを、革靴や機械式腕時計など、欧州・欧米の文化に紐づく嗜好品に造詣の深い、ジャーナリスト・井伊正紀さんは〝情緒〟と言い表す。
シンプルで機能的なデザインはバウハウスの哲学そのもの
井伊正紀氏/1956年、東京生まれ。嗜好品研究家として、男性スタイルを重視したリアルクロージングを追及。各種媒体ほか、企業の商品企画やコンサルティングなどを行なっている。
「〝Less Is More(より少ないことは、より豊かである)〟とは、バウハウスの3代目校長ミース・ファン・デル・ローエの金言ですが、現在のカジュアルウォッチ市場で人気を博しているシンプルで機能的なデザインは、まさにそのものではないでしょうか」
「一般的にドイツデザインは質実剛健で硬派なイメージがありますよね。ですが、バウハウスの哲学に準じたデザインは、規律正しくありながらも情緒があるから、見る者に温もりや優しさを伝える」
「バウハウスが開校したのは、第1次世界大戦後の1919年です。戦後処理によって大きな代償を払うなど、疲弊したドイツ国民にデザインを通してうるおいを与えたいという考えが、創設者であるグロピウスらの頭の中にあったのかもしれないですね」
嗜好品研究家はDUFAに繊細さと情緒深い秩序を見る
「今回のコレクションを拝見して感動したのは、それぞれの時計に驚くべき機構をさりげなく優しく搭載していることです」
「『ヴァイマール DF-9006-0C』はホームタイムとローカルタイムを同時に表示できるデュアルタイム、『グロピウス DF-9001-A2』は6時位置に小秒針を備えたスモールセコンドのモデル、『ファン・デル・ローエ・バルセロナ・クロノグラフ DF-9021-100Y』と『ファン・デル・ローエ・クロノ DF-9002-0D』は、どちらも3つのインダイヤルを備えたクロノグラフモデルですが、駆動部であるクオーツの種類を変えて別の機能を持たせているんですね。そういった機能を極めてシンプルに、しかも繊細さと情緒深い秩序を感じさせるデザインにまとめていることにビックリしました」
実際に『ファン・デル・ローエ・バルセロナ・クロノグラフ DF-9021-100Y』と『ファン・デル・ローエ・クロノ DF-9002-0D』のディテールを見てみよう。
『ファン・デル・ローエ・バルセロナ・クロノグラフ DF-9021-100Y』は、12時位置に60分積算計、9時位置に12時間積算計を備えている。
一方の『ファン・デル・ローエ・クロノ DF-9002-0D』は、6時位置に12時間積算計、9時位置に30分積算計を備えている。
どちらも経過時間を計測・記録するための機能なのだが、センターのクロノグラフ針の動きに違いがある。特徴的なのは後者『ファン・デル・ローエ・クロノ DF-9002-0D』で、実はシングルハンド式スプリットセコンド機能を搭載している。
2時位置のプッシャーでスタート、ストップができるのだが、クロノグラフを起動中に4時位置のプッシャーを押すと、運針は止まる。次に同プッシャーを押すと、ボタンを押さなかった場合にあるべき位置へと針が瞬時に移動するのだ。つまり、ラップ計測が可能で、これをシングルハンド式スプリットセコンド機能と呼ぶ。
同機能は、永久カレンダー、ミニッツリピーター、トゥールビヨンと並ぶ、複雑機械式時計における4大機能のひとつである。
「クオーツでこの機能を持っていることは、純粋にすごいことだと僕は思います」
ケースなど細部の仕上がりも美しい
「ラインアップした4本はすべてポリッシュ仕上げの316Lステンレススチール。硬度が高く、傷に強い特性を持つ素材ですが、こういう風に反射光がダークに出るというのは、手間を惜しまずにケースを磨き上げた証拠。見れば見るほど、きれいですね」
「インデックスがアプライドなのも魅力ですね」
文字盤にあしらわれたインデックスは、プリントではなく、別のパーツを植え込むアプライド方式を採用している。アラビック数字に用いたBerlin e-mail書体は、遠くから見るとバーインデックスに見えるほど文字が細い。
「『ファン・デル・ローエ・バルセロナ・クロノグラフ DF-9021-100Y』のくぼみでサークルを表現したサブダイヤルも見事ですが、この書体は素晴らしい。3代目校長のミース・ファン・デル・ローエが残した格言〝神は細部に宿る〟を体現していますね。もちろん、それだけじゃない。かつてクロックのムーブメントや工芸品であるオルゴールを手がけたというレガシーが、DUFA独特の調和を生む理由といえるんじゃないかな」
ここ20年で、ドイツ時計はスイスブランドと肩を並べるほどのクオリティーに達した、と井伊氏は語る。
「クオーツのバリエーションでこれだけおもしろいものを、純粋なメイドインジャーマニーで、しかも廉価で届けるという意味でも、DUFAの存在は希少だと思います。もっとも身近な〝語れる〟ブランドである、と僕は感じますね」
バウハウス100周年記念モデル
『ファン・デル・ローエ・バルセロナ・クロノグラフ DF-9021-100Y』は、モダニズムを代表する建築家ミース・ファン・デル・ローエと、彼が1929年のバルセロナ万国博覧会で披露したドイツ館へのオマージュ。バーインデックスベースのデイデイトクロノグラフで、12時位置に赤針の60分積算計、6時位置に黄針の小秒針、9時位置に青針の12時間積算計を備える。100周年モデルは、ベルトの素材をスエードからスムースレザーへと変更している。ケース径38㎜、日本製クオーツ、316Lスチールケース、3気圧防水。4万5000円
『グロピウス DF-9001-A2』は、近代建築の巨匠のひとりであり、バウハウスの創始者・初代校長を務めたヴァルター・グロピウスの哲学に薫陶を受けたモデル。細長いアラビア数字のインデックスが配された白い文字盤に、赤針の時針と黄針の分針、6時位置に青塗りのスモールセコンドを搭載。「100」と打たれた10時位置のインデックスは、アニバーサリーモデルならではの洒脱さを感じる。ケース径38㎜、日本製クオーツ、316Lスチールケース、3気圧防水。3万5000円
『ヴァイマール DF-9006-0C』は、バウハウスコレクションでもっともクラシックであることを指標としたモデルで、名前はバウハウス発祥の地であるテューリンゲン州ヴァイマールに由来する。6時位置に日付表示用の小窓のほか、波形状の赤針を使って第二時間帯を表示できるGMT機能を備える。ケース径38㎜、スイスクオーツ、316Lスチールケース、3気圧防水。3万5000円
『ファン・デル・ローエ・クロノ DF-9002-0D』は、先述のミース・ファン・デル・ローエから着想を得たモデル。赤針の小秒針、青針の30分積算計を生かして、「100」をモチーフにした大胆な意匠を組み入れた。6時位置に、12時間積算計とデイト表示用の小窓を装備。ケース径38㎜、日本製クオーツ、316Lスチールケース、3気圧防水。4万5000円(11月29日発売予定)
=ショップリスト=DUFA公式サイト https://deutsche-uhrenfabrik.jp/TiCTAC札幌ステラプレイス店 011・209・5170TiCTAC仙台パルコ店 022・774・8130SPINDLE新丸ビル店 03・3211・5117TiCTAC 名古屋タカシマヤゲートタワーモール店 052・566・6421大阪タカシマヤ1F 06・6631・1398TiCTACアミュプラザ博多店 092・413・5464
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取材・文/渡辺和博 撮影/村本祥一(BYTHEWAY)