バイクメンテ好きにおすすめしたい最新工具セット&特定シーンで大活躍する工具×4選

サンデーメカニックにとって、工具セットはガレージと並ぶ二大アイテム。ガレージと工具セットでは価格とサイズ感に大きな差があるが、たとえ駐車場や屋外で作業するとしても傍らに工具セットがあるだけで気分は盛り上がるし、いつかはガレージを手に入れたいという動機付けにもなる。ここではシグネットの’21年モデル工具セットに加えて、特定のシーンで大活躍するツールを4つ紹介しよう。

●文:モトメカニック編集部 ●外部リンク:ワールドインポートツールズ横浜

ビギナーにもベテランにも大人気。メンテ必須アイテムを揃えた限定セット

イヤーモデルのセット工具がリリースされるのは年末というのが相場だが、シグネットの’21年モデルは夏から1年間の販売となる。マットブラックとレッドの2色のボックスが用意された最新セットのテーマは「ベーシック」だ。使用頻度の高い工具を厳選して、シンプルながら骨太の入り組みを構成。3/8インチのソケット工具を筆頭に、充実した61アイテムを揃える。必要に応じて購入した工具を雑然と収納していると探すのに手間がかかるが、所定の位置が決まったトレイならすぐに取り出せて紛失も防げる。

シグネットならではの高いクオリティと魅力的な価格。ビギナーからベテランまで幅広いユーザーに受け入れられるはずだ。

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半円グリップのT型スライドハンドルと、倒れても復帰するスプリング内蔵のユニバーサルジョイントも’21年モデルの新装備。ショートソケットの追加で10/12/14mmソケットは3種類が選べる。 [写真タップで拡大]

上蓋を開けたエリアにはソケット工具とドライバーを収納。縦置きのソケットは取り出しやすく、スタンダードとディープに加えて10/12/14mmにはショートタイプも新登場。 [写真タップで拡大]

1段目の引き出しにはレンチが収まる。5本のメガネレンチにはタイヤの着脱にも使える22×24mmがあり、5本のコンビレンチのメガネ側は72歯のギアレンチを採用。 [写真タップで拡大]

2段目の引き出しはニッパやラジオペンチなどの掴み系とヘックスレンチセットが入る。ボールピンハンマーも叩き作業で便利。手前にはアルミケース入りのビット工具をセット。 [写真タップで拡大]

3段目の引き出しは自由に使えるよう空けてある。トルクレンチやT型ハンドル、1/4サイズのセット工具などを収納すればセット工具の実力はさらにアップするだろう。 [写真タップで拡大]

アルミケースには首振りミニラチェットとドライバー&ヘックスビットが入っている。ドライバーやヘックスレンチは別にあるが、スピーディに作業できるラチェットも魅力的。 [写真タップで拡大]

収納時や持ち運びの際の傷つきを防ぐ布カバーも付属する。上蓋のハンドル部分はくり抜いてあり、この状態で移動できる。 [写真タップで拡大]

バイクメンテ好きにおすすめしたい最新工具セット&特定シーンで大活躍する工具×4選

設定値になるとスリップしてお知らせ。オーバートルクのない空転式レンチ

設定値に達するとクラッチが滑るようにトルクが抜ける空転式トルクレンチ。通常のプリセット式トルクレンチは、操作の仕方によってカチッ! と鳴る際に設定値より大きなトルクが掛かることがあるが、このレンチは滑って力を逃がすのでオーバートルクが発生しない。

ラチェット機構が内蔵されているが露出はしていないヘッド部分。差込角1/4も3/8も測定値は小さく、最大10Nmの1/4はカーボンフレームの自転車の整備に適している。 [写真タップで拡大]

トルク設定はグリップを回し、刻み目盛りとファインスケール(オレンジ色の窓部分)を合わせて行う。1/4&3/8ともに最小目盛りは0.1Nm。設定値でトルクが抜ける感覚は独特。 [写真タップで拡大]

ホースやオイルシール取り外しに便利なクリップリムーバー。単品購入とは別にセット品の設定もあり

本来は自動車室内のドア内張やダッシュボードを固定するクリップやタイヤハウスインナーのクリップを抜くための工具だが、燃料ホース/負圧チューブ/ダストシール/オイルシールの取り外しに使える。先端のクワ型の差込幅は6mmと10mmの2サイズ。

クリップ外しをホース抜きに流用するのはバイク界では以前から行われていたが、アネックスのこのシリーズは先端の角度違いや差込幅の違いを選べるのが特長。通常は各製品が単品設定だが、ワールドインポートツールズでは6本セット品を7920円で販売中。 [写真タップで拡大]

自動車のエンジンルームで重宝する、短いハンドルの重量ハンマー

強い衝撃を与えたいが長い柄を振り回せない自動車のエンジンルーム内などで重宝するハンマー。重いヘッドでもコントロールしやすいよう、グリップ部分には抜け止めの段付きがあるのもポイントだ。バイク用フレームのヘッドパイプに圧入されたレースを叩き抜く際にも便利。

軽いハンマーで打撃力を与えるには大きく振りかぶる必要があり、狙いが小さいと外しやすく危険。ショックドライバーを使うような時、このハンマーなら近くからガツンと叩くだけで力が伝わる。 [写真タップで拡大]

約600mlを吸い取る抜群の吸水量。エッジレスでコーティング作業にベストなタオル

極細繊維を高密度で織り込むことで大量の吸水性を実現し、洗車時の拭き上げ時間を圧倒的に短縮し細かな水滴も残さない。エッジレスというのは四方の縁取りがないことを指し、デリケートな塗装面のコーティングで使用する際に、エッジ部分の擦れ傷を防止できる。

マイクロファイバークロスの中には指先に引っかかるものもあるが、このタオルは毛足が8mmと長く肌触りは柔らか。約40×40cmと大判なので、広範囲を一気に拭き取れる。 [写真タップで拡大]

※この記事はバイクいじりの専門誌『モトメカニック』に掲載したものを加筆修正したものです。最新の雑誌は書店もしくは下記サイトにてお買い求めください。

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