ファッショニスタたちが「ザ フランキー ショップ」のキルティングジャケットに夢中なワケ

パリとNYの感性が融合したミニマルなブランド、ザ フランキー ショップ(The Frankie Shop)が、オーバーサイズでトラぺーズシルエットの薄手のキルティングジャケット「テディ(Teddy)」を発売した時、これほどヒットするとはブランドさえも予想していなかった。

これは、口コミで広がるタイプの商品を出すブランドには滅多に起こらないことだ。

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最初の発売から1年が経ち、「このアイテムのことは諦めようと思っていました」とザ フランキー ショップの創業者ガエル・ドリヴェはBAZAAR.comに話す。2014年のオープン以来、ザ フランキー ショップのラインナップにはさまざまなスタイルのアウターが現れては消えていった。そこに、控えめに言っても予想を遥かに上回る需要があったのが、このキルティングジャケットだったのだ。

数え切れないほど多くの口コミによるオススメと、何回かの再入荷を経て、今秋この285ドルのジャケットがさらに多くの#OOTD(今日のコーディネート)にクレジットされている。

同ブランドのオンラインストアだけでなく、ネッタポルテやマイテレーザ(Mytheresa)などでニュートラルカラー4色が展開されている。ファッションの検索エンジンLystは、9〜10月にザ フランキー ショップのキルティングジャケットのビューが129%上昇したとレポート。このキルティングジャケット「テディ」の検索は91%アップし、ほとんどの人はモスグリーンを探しているという。

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MATCHESFASHION

ジャケットは、直近では10月2日(現地時間)に再入荷。BAZAAR.comの副編集長イジー・グリンスパンが10月13日にこのジャケットの人気上昇についてストーリーを書いた時には、すでに完売していた。だが、再入荷のタイミングを逃した人に朗報だ。グリーンのジャケットは、16日にまたストックされている。

ザ フランキー ショップの「テディ」と、インスタグラムで有名な"他のオーバーサイズのコート"を比べるのも無理はない。ミリタリーなグリーンの色とバギーなフィット感は共通だ。

ファッショニスタたちが「ザ フランキー ショップ」のキルティングジャケットに夢中なワケ

ザ フランキー ショップの「テディ」をめぐる騒ぎはNYだけで始まったわけではないけれど、NY市内で見かけることが多いのは事実。だが、インスタグラムで見つけたと話すイギリスをベースにするデジタルクリエーターでフォトグラファーのレイチェル・クリフトンもいれば、ネッタポルテをスクロールしている時に出会ったというスタイルインフルエンサーのジェシカ・スカイのような人もいる。

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『ハーパーズ バザー』でモーショングラフィックスデザイナーをしているアナ・アイエロは、TikTokのワードローブスタイリングのコメントから、このジャケットを探し出した。

「私秋のワードローブを完成させるのに、軍放出品のキルティングのライナージャケットを探していたの。これぞまさに"格上げされたベーシック"の定義だわ」と彼女。

他にネット上で有名になっているコートは、「テディ」ほど構造とサイズのバランス感が絶妙ではない。かなりドラマチックなシェイプをしているだけに、冬に近所にお使いに行く直前に羽織るものというより、ステートメントになるピースだ(ドリヴェはレギンスとラウンジウェアに合わせて着用されることが多いと話すが)。

私が話をした女性はみな、このキルティングジャケットのオーバーサイズなフィット感が一番お気に入りのポイントだと言う。

「オーバーサイズなルックが大好き。カジュアルなスリムフィットデニムに合わせるとすごく素敵」とスタイリストのニコール・チャヴェスは言う。

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オーバーサイズのスタイルなのは、テディの人気上昇の理由の一部に過ぎないとドリヴェは言う。

「もっと大事なのは、このジャケットはもともとライナージャケットだったので、カジュアルな雰囲気をうまく出していながら、幾何学的なシルエットが際立ち、モダンな印象だということですね」

再ストック分をゲットするにせよ、トレンドには乗らないにせよ、あちこちでこのキルティングジャケットを見かけることは覚悟しておいて。

「かなりの数の友人が購入していたし、私のフォロワーのとても多くがこのジャケットについてメッセージをくれました。誰もが欲しがるピースなのは間違いないですね」とクリフトンは述べていた。


Translation: Mitsuko Kanno From Harper's BAZAAR.com

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