ニュース [最新!常識検定] 日本のインターネット利用時間、世界で何位でしょう?
日本はインターネット先進国だろうか?
Q、日本のインターネット利用時間は、調査対象国中、第何位でしょう?(「We Are Social」がまとめた「DIGITAL 2021」より)●飛行中のステルス爆撃機が「グーグルマップ」に映り込んでいた1, 10位以内?2, 11位~20位3, 30位~40位4, 最下位解答はこちら↓
調査対象国42カ国の中で最下位だった
世界的なクリエイティブ・エージェンシーの「We Are Social」がとりまとめた『DIGITAL 2021』の16歳から 64歳までの1日当たりのインターネット利用時間ランキングによると、日本は4時間25分で世界平均の6時間54分を大きく下回り、調査対象国42カ国の中で最下位となっている。ちなみに下位5位は次の5カ国である42位(最下位) 日本 4時間25分41位 デンマーク 5時間16分40位 中国 5時間22分39位 ドイツ 5時間26分38位 オランダ 5時間28分上位は次の5カ国である。1位 フィリピン 10時間56分2位ブラジル 10時間08分3位 コロンビア 10時間07分4位 南アフリカ 10時間06分 5位 アルゼンチン 9時間39分インターネット利用時間上位に欧米諸国が入っていないことに驚く方もいると思うが、 この傾向は6位以下も同じである。現在、世界でより長い時間、日常的にインターネッ トを利用しているのはアジアやアフリカ、ラテンアメリカの国々、いわゆるグローバ ル・サウスの人々なのである。インターネット利用時間が多そうに思えるアメリカです ら世界平均をわずかに上回る7時間11分で世界21位なのだ。ただし、ネット利用時間が短いからといって、ネットが社会におよぼす影響が小さいとは限らない。マスメディアがネットのトレンドを紹介する頻度は増しており、ネットのトレンドが他のメディアに広がる動きも増えている。最近は「コタツ記事」や「非実 在型炎上」記事も増えている。 「コタツ記事」とは取材を行わずにブログなどの情報をもとに書いた記事である。「非 実在型炎上」とは炎上の対象が存在しないものを指す。SNSのわずかな投稿をもとに「○○が炎上!」とメディアが取り上げ、それによって炎上が拡散する。『最新! 世界の常識検定』(集英社文庫)より転載●一田和樹経営コンサルタント会社社長、IT企業の常務取締役などを歴任後、2006年に退任。09年1月より小説の執筆を始める。10年、長編サイバーセキュリティミステリ「檻の中の少女」で島田庄司選 第3回ばらのみち福山ミステリー文学新人賞を受賞し、デビュー。著書に『原発サイバートラップ』『フェイクニュース 新しい戦略的戦争兵器』など。当ウェブでコラム「デジタル権威主義とネット世論操作」連載中。
青葉やまと
最終更新:ニューズウィーク日本版