マクラーレンが「F1」の技術をつぎこんだ 2万ドルの超高級ロードバイク

 F1自動車メーカーの「マクラーレン」が自転車ブランドと提携し、20%2C000ドルのロードバイクをつくり上げた。マクラーレンが培ってきた「データ設計技術」が生かされている。

S-Works McLaren Tarmacは、以前からパートナーシップを組んできた自転車ブランドの「スペシャライズド」と、世界にその名を知られたF1自動車メーカー「マクラーレン」の最新の成果だ。

スペシャライズドの自転車なら、筆者もこれまでにいくつも乗ったことがある。洗練されたカーボンフレームのロードレーサーで、2%2C000~10%2C000ドルのスタンダードな「Tarmac」も知っている。だが、20%2C000ドルのプライスタグを下げたこの限定生産(つくられたのは250台のみ)のロードバイクは、それらとはまったくの別モノだ。

 マクラーレンが「F1」の技術をつぎこんだ 2万ドルの超高級ロードバイク

多くの人が、この価格は天文学的、あるいはバカげているとさえ思うだろう。それだけに、この自転車は特別な体験を味わえるだけでなく、実際に特別でなければならない。

では、マクラーレンが自転車の世界にもち込んだものとは何だろう? それは「データ」である。

マクラーレンの協力を得て、スペシャライズドは自転車の乗り心地をコンピューターでモデル化。ライダーの体の動きを測定し、最適なフレームの固さと重量、そして形状を導き出したのだ。マクラーレンはすべての決定をデータによって決める企業であり、スペシャライズドがこのパートナーシップから学んだことは、データを信用することだったという。

例えばこれまでは、ある自転車を正確に狙い通りに仕上げるには、その生産工程に何度となく手を加える必要があった。しかしS-Works McLaren Tarmacはデータを信頼して製造されているため、工程の変更はほんの1、2回だけだったという。

マクラーレンが積み重ねてきた車両動力学のノウハウから、スペシャライズドは次世代自転車のテンプレートを手に入れた。次の新しい(そして常識的な価格の)Tarmacは、膨大な量のデータに基づいてつくられることになるだろう。

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