希望ナンバー個性出すアイテムへ浸透 令和で「1100」人気? 広島「51」沖縄「8787」意味は?
ナンバーの種類によって通常よりも2000円から3000円程度の費用はかかるものの、自分の好きな数字を選べるとうことで広く浸透しています。
なお、人気の希望ナンバーについては、全国自動車標板協議会が2年毎に発表しています。
直近の2019年では、軽自動車では、「1位:2525」、「2位:3」、「3位:1122」、「4位:1」、「5位:8008」となっていました。
5ナンバー車は、「1位:2525」、「2位:122」、「3位:1」、「4位:8」、「5位:3」。
3ナンバー車では、「1位:1」、「2位:8」、「3位:3」、「4位:5」、「5位:8888」という結果となりました。
それぞれで人気の数字は異なるものの、縁起がいいとされる「1」や「3」、末広がりの「8」のほかに、「にこにこ(2525)」「いい夫婦(1122)」などの語呂合わせが根強い人気を集めていることが分かります。
希望ナンバー制度で申請される数字のなかには、地域に由来する番号を申請する場合も多くあります。
代表的な例では、山梨運輸支局および静岡運輸支局 沼津自動車検査登録事務所が交付する富士山ナンバーでは、富士山の標高にちなんだ「3776」が軽自動車、5ナンバー車、3ナンバー車のそれぞれで人気です。
また分かりやすいものでは、大阪府の「373(ミナミ)」「720(ナニワ)」があげられます。
このように、ドライバーの地域愛が伺える工夫の富んだナンバーレートが豊富に展開されています。
上記で紹介したもののほかに、ここ最近のもので珍しい語呂合わせナンバーはあるのでしょうか。全国自動車標板協議会の担当者は次のように話します。
「全票協では、東京モーターショーの開催に合わせて2年ごとにナンバープレートの全国人気ランキングを集計しております。
最新板となる2019年の時点で全国の窓口から寄せれたもののなかには、サガン鳥栖のサポーターナンバーの『17』、広島カープファンによる鯉の『51』、沖縄県の掛け声とされるハナハナの『8787』といったものがあげられます」
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2019年は元号が「平成」から「令和」に変わったことにより、「1100」が微増したといい、これは「いい令和」を意味しているのではないかといいます。
2019年は「令和元年」。「08(れいわ)」は申請出来たのか
では、「1100」以外に令和の「08(れいわ)」は希望ナンバーとして申請出来るのでしょうか。
前出とは別の全国自動車標板協議会の担当者は、次のように説明します。
「令和が新元号になったことで、希望番号にも変化があるかもしれません。しかし、『08』というようにゼロから始まるナンバーは交付をしていません。
これは、ナンバープレートに関するルールを作った際、視認性の観点から法律で決められているのです。
そのため、『08(れいわ)』の希望が高まったとしても変わることはないと思います。
また、2018年1月から、分類番号(ナンバープレート上部の3桁数字)にアルファベットを使えるようになり、組み合わせのパターンが相当広がったことで枯渇する可能性も減っています」
また、ナンバープレートの数字には、安易に希望しない方がいいものもあります。
例えば、自分や家族の誕生日、クレジットカードなどに設定している番号など、自分に関する数字は情報漏えいに繋がるリスクもあり、防犯上の観点から避けることをおすすめします。
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ナンバープレートは、希望ナンバー制度の導入以降、ドライバーの個性が光る部分です。
クルマを買うという大きな節目にあわせてつける希望ナンバーには、地域や時代、そしてそれぞれの想いを象徴する数字が入るといえます。
次回、最新の希望ナンバーランキングは2021年の予定です。