中古車の日産「セレナ」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖
高速道路などの同一車線で半自動運転を可能としたプロパイロットを搭載するなど、国産ミニバンで最も先進的な運転支援システムを搭載しているのが、日産セレナです。2010年に登場した旧型セレナは、2L直列4気筒直噴エンジンにECOモーターと呼ばれるアイドリングストップシステムを搭載し、優れた燃費性能を発揮しました。そして、2012年一部改良で、スマートシンプルハイブリッド(S-HYBRID)と呼ばれるマイルドハイブリッドシステムを搭載。燃費性能はJC08モード燃費で15.2km/Lを実現。また、簡易型ハイブリッドのため車両本体価格の上昇を抑えているのが特徴でした。
現行モデルのセレナは2016年8月に登場。室内長をクラストップレベルに拡大し、スライドドアにハンズフリーオートスライドドアを採用しています。さらにバックドアにウィンドウ部分のみ開閉可能なデュアルバックドアを装備するなど高い利便性が特徴です。また、運転支援システムに日産ご自慢の「プロパイロット」を設定。これは高速道路などでアクセルやブレーキに加えて、ステアリング操作を行う高度な運転支援システム。ハンドルは握っていないといけませんが、ドライバーの負担を軽減してくれるシステムということで話題を集めました。
デビュー当初は2LエンジンのマイルドハイブリッドシステムであるS-HYBRIDのみでしたが、2018年2月に1.2Lエンジンで発電し、その電力でモーターを駆動させて走行するe-POWERを搭載。このe-POWERによってセレナの販売台数が伸びて、一時はミニバン販売台数1位に輝くほどした。2019年にマイナーチェンジを行い、エアロ系のハイウェイスターはミニバンのトレンドである大型のフロントグリルを採用し、押し出し感を強めています。
【この記事のポイント】✔一番推したい中古車の日産「セレナ」は2018年式以降のe-POWER搭載車✔少しでも安く高品質のセレナを手に入れるならe-POWERとハイウェイスターを外す✔中古車のセレナなら定額カルモくんがお得
中古車セレナ、オススメモデルはズバリこれ。自分なら「現行型e-POWER搭載車」を250万円で買う!
現在、日産セレナの中古車の流通台数は約8230台です。そのうち、2016年に登場した現行モデルが約3530台、2010年に登場した旧型が約3310台。この2モデルで、セレナの中古車の80%以上を占めています。
現行型セレナの中古車の平均価格は約226万円、価格帯は約85万〜約424万円となっています。400万円台のクルマの多くはエアロパーツなどアフターパーツを装着したカスタマイズ済み中古車です。一方、旧型セレナの中古車の平均価格は約104万円。価格帯は約12万〜約239万円と現行型とかなり重なっています。ここまで現行型の値落ちが進んでいるのであれば、現行型を中心に狙っていくのが良いでしょう。そんな現行型セレナの中古車の平均価格をマイナーチェンジ前後で比べてみたころ、20万円も変わらないことがわかりました。セレナではマイナーチェンジが中古車相場に与えた影響は小さいと言えます。
このような状況のセレナの中古車で、もし自分が購入するのであれば予算250万円で現行型e-POWER搭載車を狙います。中古車はどうしても年式が古いと安全装備が物足りません。これからのライフパートナーとなるクルマですから、やはり少しでも運転支援システムが充実しているモデルを選びたいです。またe-POWERは低回転域から最大トルクを発生するモーターの特性により、スムーズな加速性能が味わえます。乗車人数が増えたときでもそのスムーズさはスポイルされないのが特徴です。現在、カスタムモデルのオーテックや特別仕様車を除いたカタログモデルのe-POWER搭載車は約570台流通していて、価格帯は約170万〜約425万円となっています。その中から予算250万円以下に絞ると、約64台がヒットします。XVなどの標準系モデルだけでなく、ハイウェイスターも100万円台で購入することが可能です。
一方、どうしても現行型セレナの中古車を少しでも安く手に入れたいという場合は、e-POWERとハイウェイスターを外しましょう。2Lマイルドハイブリッドの標準系だけに絞ると、約270台がヒットし、価格帯は約85万〜約250万円です。予算250万円でプロパイロット付きの未使用中古車も手に入ります。e-POWERとハイウェイスターという人気要素を外すと驚きのバリューを味わえます。
ほかにもこんなに!お買い得で魅力的な中古車のセレナ
もっと予算があるという人には、2019年10月に追加された、走りに磨きをかけたAUTECHスポーツスペックがオススメです。このモデルはボディ補強や専用チューンを施したサスペンションを採用し、フラットな乗り味が特徴です。無駄な動きが少ないため、お子さんなども快適に移動できるモデルです。e-POWERと2Lマイルドハイブリッドに設定されていますが、現在はe-POWERの中古車は流通していませんでした。流通台数は約9台で、価格帯は約200万〜約318万円です。パワートレインは2Lマイルドハイブリッドですが、しなやかな乗り味が200万円で手に入るのであれば、バーゲンプライスと言えるでしょう。
セレナのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧
4代目となる先代セレナは2010年~2016年まで販売されました。クルマの骨格であるプラットフォームは先代のキャリーオーバーですが、セレナのDNAとも言える「室内空間の広さ」および「使い勝手の良さ」をさらに進化させています。室内長は先代より300mm拡大され、クラストップを誇りました。
外観デザインは、家族を包み込むカプセルキャビンを採用し、従来のような箱型ではなく、なめらかな流れを意識したデザインとなっています。セレナの象徴となったシュプールラインという階段状のウエストラインも健在です。
車内は、大きな窓がもたらす開放的な空間となっており、スマートマルチセンターシートを使った、ウォークスルーをはじめとする豊富なシートアレンジが特長です。開口部を広げて利便性が向上したスライドドアには、ボタンを押すだけで開閉できるワンタッチオートスライドドアを装備しました。
搭載するエンジンは、新開発の2L直列4気筒直噴ガソリンエンジンの1種類で、ミッションは全車CVTが組み合わされます。また、エントリーグレードを除いて、ECOモーターを採用したアイドリングストップ機構を採用。10・15モード燃費で15.4km/Lという燃費性能の実現と再始動時の時間短縮、静粛性を向上させています。グレード構成は標準モデルが価格順に20G、20X、20S。そしてエアロパーツを装着したハイウェイスターの全4グレードとなっています。
2012年8月に行った一部改良で20Sを除く2WD車全車に新開発のスマートシンプルハイブリッドを搭載しました。この機能は、アイドリングストップ用に搭載されているECOモーターのエネルギー回生発電量と出力を高めて、エンジンのサポート機能を強化。エンジンルーム内にサブバッテリーを搭載することで、室内空間をスポイルすることなく、燃費性能を向上させています。
2013年12月にマイナーチェンジを行い、内外装のデザインを変更しました。外観では、フロントからリアまでデザインを一新しました。全車、立体的で存在感のあるフロントグリルと、二段構えのヘッドランプを採用したほか、フードやフェンダー、バンパーのデザインも一新しています。
ハイウェイスターは、さらに、サイドシルプロテクターやアルミホイール、LEDリアコンビネーションランプも変更を加え、高級かつ迫力のあるダイナミックなデザインに大きく進化しています。その他のグレードも新しいフロントデザインによりエレガントさと上質感をさらに高めています。
快適性や使い勝手をより向上させるため、フロントドアのスーパーUVカット断熱グリーンガラスの採用をはじめ、フロントウィンドウに開放感と防眩を両立するトップシェード、3列目シートにパーソナルテーブルなど、多くの装備を追加しています。また、安全面では、前方の車両だけでなく歩行者も検知できるエマージェンシーブレーキとLDW(車線逸脱警報)を「20S」を除く全グレードに標準装備。さらに踏み間違い衝突防止アシスト・ふらつき警報・MOD(移動物検知)機能付きアラウンドビューモニターをひとまとめにした「アドバンスドセーフティ パッケージ」を追加しています。
2015年11月に行った一部改良で、新グレードの追加と同時にエントリーグレードの20SにもエマージェンシーブレーキとLDW(車線逸脱警報)を標準装備化し安全装備を拡充しました。これによりセレナ全グレードで自動ブレーキ標準装備となりました。
2016年8月に5代目となる現行型セレナが登場しました。“BIG”、“EASY”、“FUN”をコンセプトに、室内の広さや使い勝手、快適性など、運転席から3列目に乗る人まで、全ての人が楽しく快適に移動ができるように歴代モデルは開発されてきました。現行モデルは、そのDNAを継承しつつ、最新の先進技術を採用することによってミニバンとしての機能をさらに進化させ、快適な家族のドライブのパートナーとなりました。
外観デザインは、新世代日産のデザインアイコンである「Vモーション」をフロントグリルに採用。さらに3代目モデルから採用しているサイドウィンドウ下端部のシュプールラインを継承するなど日産の新旧のデザインエッセンスが取り入れられています。
インテリアは先代モデルよりも室内長が180mm延長され3240mmとなり、クラストップの室内空間の広さを確保しています。さらに、1列目と2列目のヘッドレストに穴あきタイプを採用することで前方や後方の視界を向上させています。快適装備面ではインテリジェントキーを身に着けている状態でスライドドアの下にキック操作するだけでドアが自動開閉するハンズフリーオートスライドドアを採用。バックドアは上部のガラス部分のみの開閉も可能なハーフバックドアを備えたデュアルバックドアとするなど高い利便性を誇っています。
搭載されているエンジンはモーター機能を強化した2L直列4気筒エンジンを核としたSハイブリッド。従来の2WD車に加えて、4WD車にも搭載されています。組み合わされるミッションは全車CVTで、JC08モード燃費17.2km/Lという低燃費性能を実現しています。
注目の安全装備では同一車線内の運転支援シスデムである「プロパイロット」を採用しました。プロパイロットは、は高速道路などの自動車専用道路において、ドライバーが設定した車速(約30~100km/h)を上限に、先行車両との車間距離を一定に保つよう制御することに加え、車線中央を走行するようにステアリング操作を支援し、ドライバーの運転をサポートする機能です。先行車両が完全停車した場合、システムが自動的にブレーキをかけて停車、ドライバーがブレーキを踏むことなく停止状態を保持します。先行車両が発進した際は、ドライバーが簡単な操作をするだけで、追従走行を再開します。これにより、高速道路の渋滞走行や長時間の巡航走行時に感じていたストレスを大幅に低減する機能です。
そのほかにもスマート・ルームミラー、アラウンドビューモニター、エマージェンシーブレーキ、踏み間違い衝突防止アシスト、LDW(車線逸脱警報)に加えて、駐車枠を指定すると自動でステアリング操作を行い、駐車や車庫入れをサポートする「インテリジェントパーキングアシスト」も搭載するなどクラストップの運転支援システムの充実ぶりを誇ります。
グレードは標準モデルがG、X、S、Bの4グレード。エアロパーツを装着したハイウェイスターは、ハイウェイスターG、ハイウェイスターの合計6グレードとなっています。GとハイウェイスターGは2WD車のみの設定となります。
2018年2月に1.2Lガソリンエンジンで発電し、その電力でモーターを駆動させて走行する「e-POWER」というハイブリッドシステムを追加しました。e-POWERは、100%モーター駆動ならではの力強くレスポンスの良い加速を実現するとともに、車速に応じたエンジン回転制御とボディの随所に防音対策を施すことにより、クラスを超えた高い静粛性を実現。さらに燃費性能では、JC08モード燃費で26.2km/Lを発揮します。さらに、e-POWER車専用の15inchの切削アルミホイールとルーフサイドスポイラーを新たにデザインし、空力を向上。インテリアでは、シフトバイワイヤー機能のシフトノブや、ブルーアクセントのイルミネーションを大型のマルチセンターコンソールトレイにあしらうなど標準車との差別化を図っています。安全装備でも高速道路の同一車線において、アクセル、ブレーキ、ステアリングのすべてを自動的に制御する「プロパイロット」をはじめ、インテリジェントエマージェンシーブレーキ、車線逸脱警報やハイビームアシストを標準装備し、踏み間違い衝突防止アシスト(メーカーオプション)を設定しています。
2018年9月に一部改良を行い、「e-POWER」に標準設定している「ハイビームアシスト」をS-HYBRID車およびガソリン車へ拡大設定しました。加えて、最高速度標識検知および一時停止標識検知機能を追加し、標識検知機能を向上させました。また、アクセルペダルとブレーキペダルの踏み間違いによる衝突防止を支援する「踏み間違い衝突防止アシスト」については、e-POWER車と同様に、前方の歩行者検知が可能な仕様に機能を向上させました。グレード面では新たに「X」および「ハイウェイスター」「VセレクションⅡ」を設定。両側「ワンタッチオートスライドドア」など使い勝手のいい人気アイテムを装備した従来の「Vセレクション」をベースに、上記の安全装備の数々を装備しながら、リーズナブルな価格としています。
2019年8月には現行型セレナはマイナーチェンジを行い、内外装の変更と同時に、安全装備を拡充しました。ハイウェイスターの外観は、特徴的な「ダブルVモーショングリル」をはじめ、クロームを贅沢にちりばめた宝石のようなグリルパターンなどのリッチで押し出しの強いフロントマスクや、縦長のリアコンビランプを専用パーツとしてデザインし、より力強くスポーティーさを強調しています。また、e-POWERには、新たに16インチアルミホイールを設定し、よりダイナミックで存在感のあるホイールとしました。
安全装備は、360°の安全を提供する「全方位運転支援システム」を、全車標準設定とし、より安全性能を向上させています。搭載されているフロントカメラで前方の状況を検知し、対向車や先行車の有無に応じて両側に12個ずつ配置されたLEDの照射パターンを変化することにより対向車がいる状態でもハイビームの維持が可能な日産車初の「アダプティブLEDヘッドライトシステム」を採用。さらに走行中に隣接レーンの後側方の接近車両との接触回避を支援する「インテリジェント BSI(後側方衝突防止支援システム)」や「BSW(後側方車両検知警報)」、後退時、後方を横切ろうとする車両を検知して注意喚起する「RCTA(後退時車両検知警報)」が全車標準装備となりました。またプロパイロットは下り坂での設定速度保持やブレーキ操作が可能となり、従来はオプションで設定されていた「踏み間違い衝突防止アシスト」は全車標準装備となっています。
2020年8月に行った一部改良では、安全性の向上として、インテリジェントFCW(前方衝突予測警報)が全車に標準装備されました。加えて、オプション設定であった運転支援技術「プロパイロット」を一部のグレードに標準装備。さらに、「インテリジェント ルームミラー」のオプション設定グレードも拡大し、安全性を向上させています。
こちらもオススメ!セレナの中古車をタイプ別に選ぶなら
●とにかくコスパ重視なら「2016年~2018年式の2.0Lガソリン車の標準モデル」 中古市場の相場約85万〜約250万円
安全装備が充実した現行型セレナをできるだけ安く手に入れたいというのであれば、ハイウェイスターとe-POWERを外せばOKです。それだけで100万円以下から現行モデルのセレナが手に入ります。旧型と価格がクロスオーバーしますが、運転支援システムは新しいモデルのほうが充実していますので、大切な家族を乗せることを考えれば、現行型をオススメします。
● 燃費が気になるなら「AUTECHを除いたe-POWER搭載車」 中古市場の相場価格帯は170万〜425万円
現行型セレナの購入を検討していて、燃費性能を重視する人はe-POWERをオススメします。このe-POWERは1.2Lエンジンで発電した電力で、モーターを駆動させ走行するシリーズハイブリッドです。車両重量の重いセレナでもスムーズな加速を実現し、優れた燃費性能を発揮します。このe-POWERでもすでに100万円台から購入可能となっています。
●最上級の贅沢を味わいたいなら「AUTECHスポーツスペック」 中古市場の相場約200万〜約318万円
先ほど、「ほかにもある魅力的なグレード」で取り上げたAUTECHスポーツスペック。日産のワークスブランドであるAUTECHが手がけたコンプリートカーです。ボディに補強を加えて剛性を向上。専用サスペンション&タイヤを装着することで、上質な乗り味を実現しています。このAUTECHスポーツスペックの乗り味は国産ミニバンの中でもトップレベル。e-POWERと2Lマイルドハイブリッドのうち中古車が流通しているのは2Lマイルドハイブリッドのみで、約9台。価格帯は約200万〜約318万円で、200万円台で購入できるのであれば、即買いの1台です。
中古車のセレナならではのチェックポイントはココ
ミニバンのセレナは内装をチェック
ファミリーカーとして人気の高いセレナ。外観以上にインテリアをチェックしましょう。特にお子さんやペットが乗ることが多いセカンドシートやラゲッジルームなどの汚れなどを見て、前オーナーがどのように使用していたのかを確認したいところ。また、さまざまな装備がしっかりと作動するかどうかも確認しましょう。便利な両側電動スライドドアが動かない、なんてことになると大きな出費が伴います。
ドレスアップ車の場合は純正部品があるかどうか
自動車メーカーのディーラーは改造に対して、非常にシビアです。大径のアルミホイールを装着していたり、ローダウンサスペンションなどのカスタマイズをしていたりするクルマはメンテナンスなどの入庫を断られることもあります。もし純正部品以外のアルミホイールなどが装着されている場合は、一応純正品があるかどうか確認したほうがいいでしょう。
きちんと整備を受けたクルマかどうかをチェック
中古車のコンディションは前オーナーの使い方に左右されます。エンジン車の場合は、走行距離が少ないほうが良コンディションといわれますが、バッテリーを搭載しているハイブリッド車の場合は話が異なります。年式の割に走行距離が少ないと、バッテリーが弱っている可能性もあるので、コンディションが良いとは言いきれません。また走行距離が延びていても、ディーラーなどでしっかりとメンテナンスを行っている履歴が整備記録簿に残っていれば、安心して購入することができます。したがってセレナのハイブリッドの中古車を購入する際には、必ず、整備記録簿でこれまでの履歴を確認してください。もし、この整備記録簿がないというのであれば、購入は避けたほうがいいでしょう。
セレナの中古車と比べたいライバル車種はコレだ!
このクラスでトップセラーモデルの「トヨタヴォクシー」
セレナの最大のライバルは、同じクラスで最も新車販売台数が多いトヨタヴォクシーです。セレナ同様に5ナンバーサイズの標準車と3ナンバーサイズのエアロ系を用意。搭載するパワートレインは2Lガソリンと1.8Lエンジン+モーターのハイブリッドとなっています。リアのステップ高を低く抑えるなど、優れた乗降性を備えており隙のないクルマづくりが特徴です。運転支援システムは搭載していますが、セレナと比べると物足りない面もあります。
アルファード譲りの大きなフロントグリルが特徴の「トヨタエスクァイア」
ヴォクシー/ノアの兄弟車として登場したエスクァイアもセレナのライバル車と言えます。セレナは3ナンバーサイズのハイウェイスターを設定していますが、エスクァイアは5ナンバーサイズのみ。アルファード譲りの大きなフロントグリルを採用し、上質さを強調したモデルとなっています。搭載するエンジンは2Lガソリンと1.8Lエンジン+モーターのハイブリッドの2種類。運転支援システムは「Toyota Safety Sense」を搭載していますが、モデルが古いせいかセレナと比べると機能面で見劣ります。
高い走行性能とユーティリティが特徴の「ホンダステップワゴン」
現行型ホンダステップワゴンは2015年4月に販売開始されました。リアゲートに上開きだけでなく、横開きの機能を追加したワクワクゲートを採用。3列目シートへのアクセスをリアゲートから行うというユニークな発想を取り入れています。また、このワクワクゲートの採用にあたって、リアのボディ剛性を向上。その結果、クラストップの走行性能も手に入れました。デビュー当初は1.5L直列4気筒ターボエンジンのみでしたが、2017年のマイナーチェンジの際に2Lガソリンエンジンと駆動・発電を行う2つのモーターを組み合わせたハイブリッドシステムをエアロ系のスパーダに搭載しました。安全装備は高速道路などで重宝するアダプティブクルーズコントロールなどの機能をパッケージ化したホンダセンシングを搭載し、運転支援システムは充実しています。
中古車のセレナを賢く探すのなら
では、中古車のセレナをどこでどのように探したらよいでしょうか。カーライフを賢くスムーズに始めるのに、オススメのサービスや販売店をご紹介します。
月額で支払える「おトクにマイカー 定額カルモくん 中古車」
毎月定額の利用料を支払うだけで車に乗れる「おトクにマイカー 定額カルモくん 中古車」というサービスがあります。定額カルモくん 中古車の月額料金には、購入時に一括で支払わなければならない税金や自賠責保険料が含まれているので、まとまったお金がなくても、数万円あればすぐセレナに乗ることができます。
さらに、定額カルモくんでは全車に1年の故障保証と車検2年が付いている上、納車時は自宅まで車を届けてもらえるので安心してすぐに乗り始めることができます。
なお、定額カルモくんで中古車のセレナを利用した場合の月額料金は、24,600~64,300円となっています(※)。※2021年7月31日時点の情報です。
カーセンサーnet
カーセンサーnetは中古車情報誌時代から数えて40年近い歴史と実績を誇る検索サイトで、サイト上には約50万台の情報が掲載されています(※)。車の状態を示す評価について独自の認定システムを導入しているので、こうした評価を目安にすれば、車に詳しくない方でも安心して車選びができるでしょう。
また、「カーセンサーアフター保証」に加入すれば、業界最多水準の350項目の部品について修理が保証されます。保証料金は車に合わせて細かく設定できるので、無駄なく予算に合わせた保証を付けることができます。
カーセンサーnetのセレナの掲載件数は8,150件、価格帯は1万円~423万円となっています(※)。※いずれも2021年7月31日時点の情報です。
グーネット中古車
先述のカーセンサーnetと同じような中古車情報サイトで、こちらも約50万台が登録されています(※)。グーネット中古車にも、検査協会などが車の状態を評価する「ID車両」という制度や、最長3年まで走行距離無制限でさまざまな保証が付く「Goo保証」などの制度があります。
グーネット中古車のノア掲載台数は8,533件、価格帯は1万円~414.8万円となっています(※)。※いずれも2021年7月31日時点の情報です。
セレナの人気を高めたe-POWERを積極的に選びたい
一般的には人気の条件を外すことでコストパフォーマンスの高いクルマを見つけることができます。セレナも2Lマイルドハイブリッド搭載車のほうが低価格で手に入ります。しかし、e-POWERの低燃費とスムーズな加速性能はあきらめることはできません。現行型セレナの中古車を狙う場合は、やはりe-POWERを中心に探すことをオススメします。標準系とエアロ系のハイウェイスターの価格差がそれほどないので、グレードはあえて絞り込まずに予算重視で決めれば、自分にピッタリのクルマが見つかるはずです。安全装備にこだわるのであれば、2Lマイルドハイブリッドに絞ってマイナーチェンジ後のモデルを購入すれば、長く付き合っていけるでしょう。
※2022年3月15日までにこのリンク先のページからお申し込みをいただき、その後契約に至った方(契約日は期間より後でも可)
よくある質問
Q1:中古車のセレナ、どれを買うべき?
A:現行型セレナでベストバイはe-POWER搭載車です。しかも専用チューニングが施されたサスペンションを採用したハイウェイスターであれば満足度は高まります。しかし安全装備を重視するのであれば、2Lマイルドハイブリッド車のほうが高年式のモデルが狙えます。自分が何にプライオリティを置くかでベストバイは変わります。
Q2:中古車のセレナを買うときに気を付けたいポイントは?
A:高度な運転支援システムである、プロパイロットは全車に標準装備ではありません。自分の選んだ中古車がプロパイロット付きかどうかはしっかりと注意したいところです。また、カスタマイズカーのAUTECHはスポーツスペック以外はカタログモデルと同じ仕様です。その点も覚えておきたいポイントです。
Q3:中古車のセレナはどこで手に入れればいい?
A:購入するなら全国の販売店の窓口となっているカーセンサーnet、グーネットなどの中古車情報検索サイトを活用するとよいでしょう。頭金や初期費用の一括払いが必要ない方法を探しているなら、定額カルモくんがオススメです。支払いは毎月定額の利用料金だけなので、すぐにお好みの中古車のセレナに乗ることができます。
※記事の内容は2021年7月時点の情報で制作しています。