フィアット プロフェッショナルの商用バン「デュカト」が上陸 【ニュース】
拡大 |
FCAジャパンは2022年2月10日、千葉・幕張で開催されたジャパンキャンピングカーショー2022の会場において、フィアット プロフェッショナルの商用バン「デュカト」を導入すると発表した。デリバリー開始は同年下半期を予定している。
拡大 |
拡大 |
拡大 |
拡大 |
拡大 |
拡大 |
拡大 |
拡大 |
ボディータイプは3種類
フィアット プロフェッショナルはステランティスの商用車ブランド。今回のデュカトは欧州商用車市場で7割のシェアを持つというベストセラーモデルで、2020年と2021年には欧州で小型商用車販売のトップに輝いた。デュカトの2020年における世界販売台数は約15万台で、これは2019年比で8%の増加になるという。
日本へはキャンピングカーのベース車両として導入され、標準モデルの「L2H2」、そのロングホイールベース版の「L3H2」、ロングホイールベースに加えてさらにハイルーフ仕様となる「L3H3」の3バリエーションを用意する。ボディーサイズはL2H2が全長×全幅×全高=5413×2050×2524mm、L3H2は全長×全幅×全高=5998×2050×2524mm。ハイルーフ仕様のL3H3は全長と全幅がL3H2と同寸、全高が2764mmとなる。
L2H2とL3H2の室内高は1932mm、L3H3の室内高は2172mm。3モデルともウオークスルーレイアウトが採用され、最大積載重量は、ホイールベースが3450mmのL2H2が1645kg、同4035mmのL3H2とL3H3が1540kgとなる。広い開口部を備えたスライディングサイドドアと観音開きのリアドアにより、荷物の積み下ろしを容易に行うことができる。
インテリアは乗用車ライクなデザインが特徴で、運転席および助手席には180度回転するキャプテンシートが採用されている。装備の充実もセリングポイントのひとつで、革巻きステアリングホイールやフルデジタルのメータークラスター、電動パーキングブレーキ、オートエアコン、10.1インチタッチスクリーンを備えたインフォテインメントシステム「Uconnect」、スマートフォンをワイヤレス充電可能な充電コンパートメント、2つのUSB-AポートとUSB-Cポートに加え電源コンセントなどが標準で装備される。キャビンおよび荷室ドアのロック/ロック解除やエンジンの始動はキーレスエントリー&ゴー機能により、キー操作なしで行うことができる。
Uconnectには各種メディアのコントロールやナビゲーションシステムのほか、「Apple CarPlay」「Android Auto」なども組み込まれている。
パワーユニットは最高出力180PS/3500rpm、最大トルク450N・m/1500-3000を発生する「MULTIJET3」と呼ばれる2.3リッター直4ディーゼルターボエンジンのみのラインナップ。9段ATが組み合わされ、駆動方式はFFとなる。最長30万kmの走行に耐えられる信頼性や、前世代ユニットと比較して最大7%のCO2排出量削減などがアナウンスされている。
また、乗用車セグメントに準じるパッシブ/アクティブセーフティー機能の充実も自慢で、フォワードコリジョンウオーニングおよび歩行者検知付き衝突被害軽減ブレーキ、クルーズコントロール、レーンデパーチャーウオーニング、スピードリミッター、デジタル処理したリアビュー画像を表示するデジタルルームミラーも装備されている。
未架装の車両本体価格は469万円から。ボディーカラーは標準のソリッドカラーに加え、2つの特注ソリッドカラー、3つのメタリックカラーの合計6種類から選択することができる。
FCAジャパンはデュカトの導入に合わせ、新たにデュカト専用の販売ネットワークを構築する予定。販売ネットワークは、車両架装を専門とする法人や既存のFCAジャパンならびにグループPSAジャパンの正規ディーラーなどを主な候補として全国から幅広く募集するという。
(webCG)
関連キーワード:デュカト, フィアット プロフェッショナル, 自動車ニュース