芸能 日曜劇場『DCU』深まる謎、瀬能(横浜流星)は記憶を取り戻せるのか

日曜劇場『DCU』第6話が2月27日に放送された。

※以下、第6話ネタバレあり

前回、姿を現した成合(吉川晃司)がついに瀬能(横浜流星)に接触。今までの流れでいうと、成合はスパイということだが、意外にも悪役っぽくない?SNSでも「成合ってホントに悪役?」「どっちがスパイなの?」「吉川晃司かっけー!」「成合さんは潜入捜査だね」など、成合の正体についてさまざまな憶測が飛びかった。

今回の事件は身元不明の女性の遺体が横浜の港で発見されたことから始まる。だが、溺死した遺体の肺の中に残されていたのは北極海に生息するプランクトン。死後約1日しか経っていないことからも、自殺に見せかけた殺人事件の可能性が高い。そこで『DCU』が捜査に乗り出すことに。まもなく殺害現場は水族館であることが発覚し、水族館のプロデューサー・根岸(明日海りお)の証言から被害者は魚サプライヤーの木見(加藤雅也)の婚約者であることが判明する。

根岸と木見の不振な態度から新名たちは、2人があやしいと目星を付ける。だが、証拠はどこにもない。そんな中、新名(阿部寛)は瀬能にすべての防犯カメラの映像から、証拠を見つけるよう指示を出す。膨大な数の映像に、瀬能はうんざりしながらも、丁寧にチェック。毎度、新名に食って掛かる瀬能だが、さすがに捜査に関する命令にはあらがえない。やっぱり真面目なのである。眠そうにしながらも、映像の中から、風にあおられるチラシを発見。「よくやった瀬能」と、ほめる新名にニヤリと得意満面な笑顔をこぼす瀬能。ドヤ顔の瀬能の表情は『DCU』だとレア。早速、現場へ行って確かめようとするが、新名は引き続き映像チェックをするよう言い渡す。夜を徹し映像をチェックするうち、机にうつ伏せになって眠ってしまう。う~ん、寝顔がなんとも可愛らしい。今回一番の癒しタイムである。

証拠の決め手となったのは、水族館の水槽に残っていた傷跡だった。と、その前に被害者の身に着けていたダイヤと同じ傷跡かを確認するため、プールでアクリル板にダイヤの指輪で傷跡をつけてみることに。瀬能がいろいろな角度からダイヤの指輪を使って傷をつけるも一致しない。見かねた新名が指輪を持ち、横からバシッとアクリル板をひっかくと、飛んだ水しぶきが瀬能にバシャッ。それでも傷跡は一致せず。すると突然、西野(高橋光臣)が「隊長~~!!」と叫び声をあげる。指輪からダイヤが外れていたのだ。いつも渋かった西野が叫ぶシーンに思わず笑ってしまった人もいるに違いない。この指輪、1000万円。弁償じゃないの?という顔をして、新名たちが真子(市川実日子)を見ると、くいっと顔をかしげ、すごい形相で“探せ!”と言わんばかりの無言の圧力をかける。『DCU』では珍しいコメディちっくなシーンであった。

結局、水槽に傷をつけたダイヤはエイが飲み込んでいたことを突き止め、木目を殺人事件の犯人として逮捕。それよりも気になるのは、根岸が落合と繋がりがあったこと。なんで毎回、『DCU』の関わる事件と成合が関わりがあるのか。ご都合主義的な展開だが、もしかしたら何かあるのかもしれない。ドラマとしての後半に期待したい。

事件を解決した瀬能が自分の部屋に戻ると、ポストにメモが残されていた。メモには「23時 横浜三堂造船所 新名の本性を知りたければ来い」と書いてある。すぐさま新名に連絡を取ろうとする瀬能は携帯を取り出したものの、逡巡した後、1人でメモの場所へ向かう。雨の中、ビニール傘を差し待つ瀬能のプライベートファッションをチェック。白のボアジャケットにラフなパンツ。黒のインナーを着こなし、とても動きやすいスポーツ青年という感じ。すると瀬能の前に現れたのは成合だった。瀬能は成合が生きていたことを新名から知らされておらず、驚きを隠せない。そして妹の隆子(中村アン)が死んだのに姿を見せなかったことを言及する。そんな瀬能に新名が持っている鍵について「親父さんは君に託したかったはずなんだが…」と告げ、多くの人の命が関わっており、「あれが何の鍵なのか見つけるんだ。そうすれば君の記憶も戻る」と瀬能のポケットに“何か”を突っ込んで成合は立ち去ってしまう。成合は新名が思っているように本当にスパイなのか?どんどんわからなくなってくる!

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次回は水族館に爆弾、鍵を巡ってうごめく人たち…と予告動画にはテロップに書かれている。しかもまた瀬能の全力疾走する姿が!待ち遠しくて仕方ない。

文:今 泉

第7話あらすじ

心臓病の娘のために那由(明日海りお)がプロデュースした、リモートダイビングVRのお披露目イベントが病院で開かれていた。東都重工と共同開発した技術に大興奮の子どもたち。元カノ・玉井千英(鷲見玲奈)の入院中の息子を見舞った大友(有輝)もこのイベントに参加し、穏やかな時間を過ごしていた。

だが事態は一変、海中のリモートカメラが何かに乗っ取られてしまう。同時刻、DCU本部には沖合で一艘の水上バイクが爆発したとの報告が入った。船着場の映像には水上バイクに乗り込む成合(吉川晃司)の後ろ姿が映っており、新名(阿部寛)はなんとか動揺を隠す。

爆発物の破片を回収した結果、那由のリモートダイビングVRで使用されているカメラとの関連が発覚。水族館で起こった殺人事件がキッカケで、那由と成合がつながっていることを掴んでいた新名は、再び那由に接触を図る。

リモートダイビングVRの開発を指揮し、瀬能(横浜流星)の父を知る笠原英伍(岡田浩暉)にも協力を仰ぎ捜査に乗り出すDCUメンバーたち。だが、事件は病気の子どもたちを巻き込んだ想像もつかないものへと発展してしまう。

日曜劇場『DCU』

毎週日曜よる9:00~9:54

(C)TBS

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