一度は乗りたい輸入車スポーツカー!2022年注目の新型モデル・5選
■オープンカーやホットハッチなど百花繚乱!
クルマ好きにとって、一度は乗ってみたい輸入車のスポーツカー。
その魅力は、なんといっても優れた動力性能や秀逸なスタイル、バリエーションが豊富なことなど、枚挙にいとまがありません。
ラグジュアリーな雰囲気のオープンモデルから、流れるようなフォルムのクーペ、軽量な車体で俊敏に走るホットハッチモデルなど、まさに百花繚乱です。
しかも、2022年には日本での発売が決定していたり、国内導入が期待される注目モデルが目白押し。ここでは、ホットでブランニューな輸入車スポーツカー5台をピックアップしてお届けしましょう。
●メルセデス・ベンツ「メルセデスAMG SL」
まずは、メルセデス・ベンツ。2021年10月末に、伝統あるオープンスポーツカー「SL」の新型「メルセデスAMG SL」が市場導入されることが、欧州で発表されました。
70年以上の歴史を誇る高級スポーツカーがSL。
元祖は、1952年に作られたプロトタイプのレーシングカーで、数々のレースで活躍。その後1954年に発売された初代「300SL」は、当時画期的だったガルウイングドアを採用したことでも有名です。
1957年以降は、オープンタイプのロードスターに変更され、現在までメルセデス・ベンツ製スポーツモデルの代名詞として君臨しています。
第7世代となる新型では、メルセデス・ベンツのサブブランドで、チューニングカーなどを手掛けるAMGが主導して開発。
大きなトピックスは、約20年ぶりの復活となるソフトトップ(幌ルーフ)を装備すること。また、2シーター仕様に加え、実用性が高い2+2パッケージも設定されます。
エンジンには、AMGがチューンした4.0L・V8ターボを採用。アンチロールスタビライザーを備えたAMGアクティブライド・サスペンション、リヤアクスルステアリングなど、数々の先進技術を投入しています。
さらに、4WDモデルも用意されるなどで、高い走行性能を実現。流麗なボディフォルムや、迫力あるフェイスデザインなども注目の1台です。
●フォルクスワーゲン「ゴルフGTI」
2022年の輸入車スポーツカーでは、ホットハッチの新型も続々と登場します。
ホットハッチとは、欧州で人気が高いCセグメントのハッチバック車に、高性能エンジンなどを搭載して動力性能を高めたスポーツバージョン。軽量な車体と相まって、俊敏な走りが人気のジャンルです。
そういったホットハッチで注目なのが、フォルクスワーゲンの8代目「ゴルフ」のハイパフォーマンスモデル、新型「ゴルフGTI」です。
初代GTIのワールドプレミアから45年が経過し、熟成が重ねられた新型GTI。
特徴は、まず外観に、フロントグリルからヘッドライトへとつながる赤いストライプが施され、X字型に配置されたフォグランプなどと共にGTIの個性を主張します。
また、エアインテークやボディ全周を取り囲むように設置されたフロントスポイラーやサイドシル、標準装備の18インチアルミホイールなど、数多くのGTI専用アイテムを採用し、モータースポーツの雰囲気を演出しています。
パワートレインには、最新の第4世代2.0L・TSIエンジンを採用し、最高出力245ps・最大トルク370Nmを発揮。迅速なシフトチェンジが可能な7速DSGをマッチングします。
さらに、電子制御式ディファレンシャルロック「XDS」と電子制御油圧式フロントディファレンシャルロックを統合制御できる「ビークルダイナミクスマネージャー」も採用するなど、最新の電子制御システムも満載。
より正確なハンドリングを実現することで、クルマを思い通りに操るドライビングプレジャーを高めています。
国内仕様の価格(税込)は466万円。2022年1月7日より発売中です。
●アウディ「RS3スポーツバック」
アウディからもホットハッチが登場! 2022年4月下旬から、プレミアムコンパクトカー「A3」シリーズのハイパフォーマンスモデル「RS3スポーツバック」が国内導入されます。
第3世代となる新型は、2017年以来、4年ぶりのフルモデルチェンジを敢行。新型は、日常ユースにも適したプレミアムスポーツカーとして、公道でもサーキットでも高いレベルのドライビングが魅力です。
開発は、アウディのハイエンドスポーツモデルの開発を担う「アウディスポーツGmbH」が担当。
アウディスポーツGmbHは、日本最高峰レースのスーパーGTシリーズなど、数々のレーシングマシン開発も行っていることから、新型は、まさしくレース直系といえるモデルです。
オールアルミ製の2.5L・直列5気筒TFSIガソリン直噴ターボエンジンは、最高出力400ps・最大トルクは先代比で20Nmアップの500Nmを発揮。
これに7速Sトロニックトランスミッションと、アウディ独自の4WD機構「quattro(クワトロ)システム」を組み合わせています。
なお、今回のフルモデルチェンジにより、クワトロシステムにはアウディ初の「RSトルクスプリッター」も採用します。
リヤアクスルに組み合わされるこの新テクノロジーは、左右のリヤホイール間で駆動トルクを完全に可変配分。各ドライブシャフトは電子制御式の湿式多板クラッチを備えており、走行状態に応じてシステムはコーナー外側の後輪のトルクを増加させることが可能。
これにより、コーナリング中はリヤの外輪により多くのトルクを配分することでアンダーステアを解消。一方、直進時にはリヤの左右ホイールへ均等にトルクを配分します。
さらに巡航する場面では、リヤの2つのクラッチを開放することで、フロントアクスルのみにトルクを伝え、燃料消費を低減させます。
ほかにも、サスペンションには、RS3専用に新開発されたショックアブソーバーとバルブシステムを装着。ショックアブソーバーは、伸び側および縮み側ともに従来モデル以上に良好なレスポンスを発揮します。
フロントのワイドなRSバンパー、ハイグロスブラックのハニカムグリルなどにより、外観もよりスポーティでアグレッシブなイメージを演出。
内装には、マニュアルモード時にシフトタイミングを表示するシフトインジケーター付きメーターなども採用し、レーシングマシンを彷彿とさせる装備が光ります。
価格(税込)は799万円。なお、セダンタイプの高性能仕様「R3セダン」も同時発売され、こちらの価格(税込)は818万円です。
●プジョー「308」
一方、プジョーでは、これもホットハッチの新型「308」の2022年国内導入が期待されます。
2007年の初代モデル以来、3代目となる新型は2021年3月にパリでワールドプレミアされたモデル。
「POWER OF CHOICE(パワー・オブ・チョイス)」というコンセプトで開発された新型は、ディーゼルエンジン、ガソリンエンジンに加え、プラグインハイブリッドも設定されるのがトピックスです。
新設定のプラグインハイブリッド車には、最高出力180ps・最大トルク250Nmを発揮する1.6L・Pure Techガソリンターボエンジンを搭載。
フロントアクスルには、最高出力110ps・最大トルク320Nmの電動モーターも装備し、システム最高出力は225psを実現します。
また、プラグインハイブリッド専用のトランスミッション「e-EAT8」が走行状況に応じてエンジンとモーターの駆動力を最適に伝達。低速域から高速域まで優れた運動性能と高い効率性を発揮します。
加えて、モーターだけで走るEVモードなども採用し、バッテリーの充電は自宅に設置した充電器または公共の充電スポットで可能。エコでパワフルな最新ハッチバックにも期待大です。
●フィアット「500スポーツ」
フィアットのAセグメントに属するコンパクトカー「500(チンクエチェント)」にも、スポーティな専用の内外装パーツを採用した限定車「500スポーツ」が設定されます。
コンパクトで愛らしいスタイルが人気のチンクエチェント。185台限定で販売される500スポーツは、これをベースにスポーティな雰囲気を加味したモデルです。
エクステリアには、地中海をイメージさせる鮮やかなブルーのボディカラーに、エアインテークを備えた専用のフロントバンパーやサイドスカート、リヤバンパー、リアルーフスポイラーなどをマッチングします。
また、ダークグレー仕上げのドアミラーカバーや、サイズアップしたY字パターンの16インチアルミホイールが、スタイリッシュな外観を引き立てます。
インテリアでは、スタンダード仕様がブルーもしくはブラック/アイスを採用するのに対し、500スポーツではブラックを基調とすることで落ち着いた雰囲気を演出。
専用テクノレザー/ファブリックシートや、グレー仕上げのダッシュボードパネルといった特別装備も採用されています。
エンジンには、875ccの直列2気筒8バルブ・マルチエアインタークーラー付きターボを搭載し、最高出力は85psを発揮。
トランスミッションには、通常のATモード付き5速シーケンシャルトランスミッションの「デュアロジック」仕様(限定150台)のほか、5速マニュアルトランスミッション仕様(限定35台)も設定されます。
価格(税込)は、274万円。国内では、2022年1月15日より発売されます。
(文:平塚 直樹)