コロナ対策でエレベーターのボタンがSF進化。ホログラムで行き先を指定します

さすがのスピード感。

中国から世界中に蔓延したとされる新型コロナウイルス。感染ルートのひとつとしてドアノブや手すりを介した接触感染が考えられているため、中国の人たちは少しでも公共施設のものに手を触れないよう、エレベーターのボタンも爪楊枝やライターなどで押しているそうです。

しかし徐々にですが、物理的に触らなくてもホログラムでや音声で操作できるシステムが出来ている、とabacusが報じています。

奇しくも利用価値が見い出されたホログラム

ホログラフィー装置が追加されたのは、安徽省合肥市にあるエレベーター。この技術は古くからあるものの、こんなご時世になって、これまで以上に有効的な使い方として注目されるようになりました。設置した業者EASPEEDいわく、これは1台につき22万円ほどの価格であるものの、すでに注文を100件以上受けているのだそうです。腾讯視頻の動画をどうぞ。

コロナ対策でエレベーターのボタンがSF進化。ホログラムで行き先を指定します

音声操作するエレベーター

また新京报我们视频でも、別の魔改造によって音声で操れるエレベーターを取り挙げています。エレベーターはボタンの前にいる人に、「すみません3階お願いします」なんて普通に言える場所だったりするので、違和感なく階数を指示できそうですよね。

病院には非接触型セルフサービス機械

エレベーターではありませんが、 人民网には病院のセルフサービス機械を非接触型に改造した例が紹介されています。こちらは安徽省立の中国科技大学附属第一医院に登場した、登録や支払いなどを行うATMみたいな機械。DCT-Plate(等価負屈折率平面レンズ)により、スクリーン内の表示が浮き出し、人は画面に触ることなく一連の作業を行えるのです。

科学技術の大学が持つ病院だからこそ、迅速に開発から導入まで進められたんですね。

必要は発明の母

不本意ながら、コロナウイルスのおかげで科学技術の導入に拍車がかかっている昨今。中国では、ウイルス感染者と接触したかを問い合わせるアプリが登場し、バイドゥが鉄道や空港の乗客をスキャンするAI赤外線センサーを開発するなど、人々のためにテクノロジーがフル活用されています。

ウイルス騒動がきっかけなのが歯がゆいところですが、必要は発明の母という言葉を痛感します。いつの日か、コロナウイルスの次なる脅威がやってきても、今回の件でもうちょっと戦える準備が整っていると良いですね。

Source: 腾讯視頻, 新京报我们视频, 人民网 via abacus, EASPEED, TwitterReference: 日中大学フェア&フォーラム

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