冬のバイクに電熱アイテムは必要? その理由とおすすめアイテムとは

冬はバイク乗りにとって一番つらい季節ですが、それでもツーリングに出かける猛者もいます。なぜなら、湿度が低く澄んだ大気は景観も美しく、ちょっとした冒険気分も味わえるから。寒さを乗り越えた先に待っている温泉やグルメも最高でしょう。

一方で「ツーリングだったら楽しいけど、毎日の通勤通学は景色どころじゃないよ!」という方もいるはず。どちらにせよ冬の防寒対策はバイク乗りにとって重要ですが、ほかのバイク乗りはどんな冬支度をしているのでしょう?

今回は、マイナビニュース会員のバイク乗りたちに行った防寒対策アンケートの中から「電熱アイテムの必要性の理由」と「おすすめアイテム」を紹介します。

二輪免許とバイクの所持率は?

まずは、マイナビニュース会員の「自動二輪免許の所持率」と「免許所持者のバイク所有率」を紹介しましょう。

Q.あなたは自動二輪免許を持っていますか?

Q.現在、バイクを持っている、もしくは持っていましたか?

アンケートに答えていただいた会員の中では、4割を超える方が自動二輪免許を取得しており、その中で8割を超える方がバイクを「持っている」、または「過去に持っていた」という結果になりました。

冬のバイクに電熱アイテムは必要? その理由とおすすめアイテムとは

ライダーの身体からバイクまで、具体的な冬の防寒対策は?

それでは、実際にバイクに乗っていた経験を持つ会員たちは、どのような防寒対策をしていたのでしょうか?詳しく紹介しましょう。

Q.冬にバイクを利用する際には、どのような防寒対策をしていますか?(複数選択可)

寒さが一番こたえるのはライダー自身なので、ウェアを中心とした防寒アイテムを身につけるのが当たり前といえますね。具体的なアイテムは次項で紹介しますが、多くのバイクはハンドル廻りが露出して指先が冷えやすいため、4人に1人はグリップヒーターを装備しています。そのほかの「バイクをカスタムする」は、スクリーンやカウリングなどの防風対策や、電熱アイテムの電源を車体から供給するための改造でしょうか。

グローブ? アウター? どんな防寒アイテムを使っているか?

ライダー自身が身につける防寒アイテムにはグローブやアウターなど、さまざまなものがあります。具体的にはどのようなものの利用率が高いのでしょうか?

Q.どのような防寒アイテムを使用していますか? (複数選択可)

寒い中で長時間バイクを運転していると、真っ先に耐えられなくなるのは冷たい走行風が直撃する指先ですね。ブレーキやクラッチレバーも金属製なので、冷えてくると触れるのも苦痛になってきます。レバーを握らないようにしたり、指先の感覚や動きが悪くなってくるとアクセルやブレーキ操作にも影響が出るため、安全面も考えれば防寒用グローブは必須アイテムといえるでしょう。

インナーやアウター、ネックウォーマーといった定番の防寒アイテムでは、昔からバイク専用に開発された高機能ウェアがありますが、スキーやキャンプなどのアウトドア用品を使う人もいます。また、最近では工事・工場作業向けの作業服でも優秀な機能とデザインを持ったものがあり、コスパもよいため人気を集めているようです。

電熱アイテム利用率とメリット、おすすめアイテムは?

小型の携帯バッテリーやバイク本体から給電して発熱させるのが「電熱アイテム」。防寒対策としては効果が高そうですが、使用している人はどのくらいいるのでしょうか?

Q.防寒アイテムで電熱アイテムを使用していますか?

Q.電熱アイテムの魅力を教えてください(自由回答)

■すぐに温かくなる

■思っていたよりも高性能だった

■体感温度はとても高い

■運転がラクになる

■重ね着よりもかさばらない

電熱アイテムを使ってみたところ、「温まりの早さ」や「快適性」といった面で予想以上によかった、という声が多く寄せられました。一度使うと手放せなくなりそうですね。

Q.おすすめの電熱アイテムを教えてください(自由回答)

■グローブ

■ソックス

■腹巻・インナー・ベスト

■アウター

■そのほか

一番冷えやすいのはハンドル廻り。手がかじかむとライディングにも影響があるので「電熱グローブ」は安全面でもおすすめでしょう。また、高性能ジャケットの中には、冬の電熱以外にも夏場はファンで排熱できるものもあるようです。

近年は充実した電熱アイテム - 意外に「ソックス」を推す声は多数!

バイク用の電熱アイテムといえば昔から「電熱グリップ」が有名でしたが、現在は携帯電源やUSB給電などの技術も進み、インナーやアウターなどを含め、さまざまな電熱アイテムが登場しています。これら電熱製品のメリットといえば、すぐに温まって持続することや、無理な重ね着などもしなくて済むため、身軽で運転がしやすくなることでしょう。

そのほか、意外におすすめの意見が多かったのは「電熱ソックス」でした。スクーターや大型ツアラー、並列四気筒車などは下半身やつま先がアンダーカウルやエンジンに隠れます。しかし、最近人気のあるアメリカンやストリートなどはアンダーカウルを持たず、エンジン幅も狭いシングルやツインエンジン搭載車が多いため、つま先は前方からの冷気が吹き付けるので冷えやすくなりますね。こういったモデルでは「電熱ソックス」はとても有効なアイテムになるはずです。

電熱アイテムの充実によって真冬のツーリングもずいぶん快適なものになりました。しかし、ありったけの装備を電熱化してバイクから給電した場合、発電量が追い付かずにバッテリーの寿命を縮めたり、完全に使い切って走行不能になることもあるようです。純正で給電装置が付いたバイクは発電量に余裕があり、過剰に電力を使わないような安全装置が付いているモデルもありますが、発電量の小さな小排気量車や、古いモデルに給電装置を後から取り付けた場合は注意が必要でしょう。

次回は、ライダーが身体に身につけるアイテムではなく、「バイク本体に行う防寒対策」を紹介します。


調査時期: 2021年10月15日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 1,004人調査方法: インターネットログイン式アンケート

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