ダイハツ、「タント」に後付けできるペダル踏み間違い時の急発進抑制安全装置「つくつく防止」
前後方の障害物を検知して警告する「パーキングセンサー機能」も
急発進を抑制する後付け安全装置「つくつく防止(ぼうし)」を発売ダイハツ工業は12月5日、アクセルペダルとブレーキペダルを踏み間違えた際などに起きる急発進を抑制する後付け安全装置「つくつく防止(ぼうし)」を発売した。価格は3万4560円。まずは累計販売台数の多い、2007年12月に発売された2代目「タント」(L375型[2WD]/L385型[4WD])に対応する装置を発売し、その後順次対応車種を拡大する。
この装置は、ペダルの踏み間違い事故による衝突被害の軽減を目的に開発され、後付けでソナーセンサーやコントローラー、インジケーターなどを装着することで、誤操作による重大事故の減少への貢献を目指すもの。
車両前後に取り付けるソナーセンサーが前後方3m以内にある障害物を検知し、運転者がアクセルペダルを強く、速く踏み込んだ場合に、システムがペダル踏み間違いと判断。コントローラーが燃料の供給をカットすることでエンジンの出力を抑制し、室内に取り付けたインジケーターとブザー音で運転者に警告。急発進を抑制する仕組みとなっている。また、ソナーセンサーで前後方の死角にある障害物を検知して警告する「パーキングセンサー機能」も備える。
2007年12月に発売された2代目「タント」(L375型[2WD]/L385型[4WD])。対応車種は順次拡大されるダイハツは2012年12月に軽乗用車「ムーヴ」に初めて衝突回避支援システム「スマートアシスト」を導入して以来、機能の強化や搭載車種の拡大を図り、現在は第3世代となる「スマートアシストIII」を軽乗用車「コペン」を除く軽自動車や小型車の全車種に搭載。スマートアシストの累計販売台数は2018年11月末の時点で、200万台を突破。
現在街中を走行しているダイハツ車の約8割はスマートアシスト非搭載車となり、購入後のユーザーも含めてより多くの人に「安全・安心に外出することで元気な生活を送っていただきたい」「交通事故による死傷者を1人でも少なくしたい」との思いから開発に至ったという。
つくつく防止ロゴ