羽田空港における「ANA FAST TRAVEL」の完成形。Special Assistanceカウンターオープン
ANA(全日本空輸)は4月21日、東京国際空港(羽田空港)第2ターミナルにSpecial Assistanceカウンターをオープン。同日運用を開始した。
Special Assistanceカウンターは、子供連れや車いす利用者、介助が必要な人などに配慮した出発手続きカウンター。羽田空港第2ターミナルの出発階である2階に設置され、21日に2カ所目となるSpecial Assistanceカウンターが中央北側にオープンした。
このオープンと同時に、保安検査場の金属検査機をスムーズに通過できる樹脂製車いす「morph(モルフ)」を64台導入したほか、遠隔手話通訳サービスも導入。より多くの人にとって使いやすい空港サービスを実現する「ANA FAST TRAVEL」の羽田空港における改修が完成した。同日、新サービスの説明会がSpecial Assistanceカウンターを中心に行なわれたので、ここにお届けする。
Special Assistanceカウンター外観。分かりやすいピクトグラムによって、一目で理解できる。第2ターミナル出発階の一等地にあるので、すぐに気がつくはずだ場所は4番時計の向かい。保安検査場Bの横になるSpecial Assistanceカウンターの入り口は2つあり、1つは子供連れなどに向けたカウンター。デザインですぐに分かるようになっているこちらは車いすなどの利用者向け入り口。プライバシーに配慮した自動ドア仕様となっているSpecial Assistanceカウンターの設置は、ANAが2015年6月から取り組んできた新搭乗スタイル「ANA FAST TRAVEL」の羽田空港における完成形となる。ANAはANA FAST TRAVELの第1弾として2015年7月に日本初の自動手荷物預け入れ機「ANA Baggage Drop」を羽田空港に設置。第2弾としては2015年10月には英語、韓国語、中国語(簡体字、繁体字)の4カ国5言語に対応し大画面化(17インチ→19インチ)した新自動チェックイン機を運用開始していた。この自動チェックイン機は、2016年1月にはANAの乗り入れる全国の空港に設置されている。
第3弾として設置されたSpecial Assistanceカウンターは、前述のように2つの入り口があり、1つは子供連れなどに向けたカウンター(以下、9番カウンター)、1つは車いすなどの利用者向けたカウンター(以下、8番カウンター)が用意されている。デモンストレーションは9番カウンターから行なわれた。