名を捨て実を取れるか 戦闘機エンジン、海外に扉開く好機
飛び立てるか次期戦闘機 ・上から読む
日本が2035年ごろの配備を目指す次期戦闘機「F-X(F-3)」計画。そのエンジン開発で秋波を送るのが英国だ。
航空機エンジン世界大手のロールス・ロイスと防衛大手BAEシステムズなど英国勢は日本同様、2030年代の配備を目指す第6世代戦闘機構想「テンペスト」について研究を始めている。英国勢が日本に共同開発を持ち掛けるのは、テンペストの実戦配備の予定時期が日本がF-Xを配備する35年ごろとおおむね重なっているからだ。EU(欧州連合)離脱の影響やコロナ禍への対応など財政に余裕がない事情もある。
調査研究だけで20億ポンド(約3000億円)かかり、開発・量産には数兆円かかるといわれるテンペスト。資金に限りがある中、英政府は日本の第6世代戦闘機プログラムにも入ることで、テンペストのエンジンも併せて開発したい思惑がある。
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