Boston Dynamicsの犬型ロボットがアームでドアを開けられるように
Spot ArmでドアノブをひねるSpot
米Boston Dynamicsは2日(現地時間)、4足歩行ロボット「Spot」関連の新しい製品や機能を発表した。
「Spot Arm」は、Spot上部に取りつける全長約1mの多関節ロボットアーム。360度自在に動作可能で、先端には物体を掴めるグリッパーを装備。物体を引きずる/押しのける、持ち上げる/置く、レバーやドアノブをひねる、ドアを押さえるなど、さまざま作業が行なえる。グリッパー部分には深度センサーや4KのRGBカメラも内蔵し、操作対象を映像で確認できる。
「Spot Enterprise」は、2020年に発売された「Spot」をベースに、自律的に連続して作業現場のデータ収集や監視、検査を行なえるよう機能強化を図った製品。専用ドックを利用した自己充電機能を備え、一連の指示に充電を組み込んでおくか、遠隔操作時にドック付近で充電の指令を送ることで、自動でドックに接続し充電を開始する。充電は2時間以内に完了し、ドックを複数設置することで行動範囲を広げられる。通信機能も強化しており、遠隔操作時に通信範囲外となった場合に直前のルートを遡って通信を回復する機能も備える。
Webブラウザ経由でのSpotの遠隔操作を実現する「Scout」も発表。Spot内蔵カメラの映像やIRセンサーによる熱画像、指定した領域への最大30倍の光学ズーム、Spot内蔵のマイクで集音した音などがリアルタイムで確認できる。事前に設定した自動動作の監視だけでなく、手動の操作も可能で、映像内の任意の場所をクリックするとそこまで自動で移動する機能も備える。
アーム部分でドアを押さえるといった動作も可能レバー操作もできるようになった充電ドックに自動で接続するWebブラウザ経由で遠隔操作も可能Launch Event: Meet Spot's Expanded Product Line