Amazon、オートロックでも置き配できる「Key for Business」を10都道府県800棟超のマンションに展開
Amazonはこのほど、オートロック付きマンションで、Amazonから委託された配送業者や配送ドライバーがオートロックを解除し、不在時でも玄関などへの置き配が可能になるサービス「Key for Business(キー・フォー・ビジネス)」の日本における展開地域を拡大した。顧客の要望に対応するため迅速な拡大を図り、10都府県、800棟以上のマンションで利用可能となった。
Amazonの「Key for Business」は、マンションのオーナーまたは管理会社の承認を予め受けている場合に、Amazonから委託された配送業者や配送ドライバーが、専用の配送アプリからマンションのオートロックを解除できる仕組み。
Amazonは、利用者の注文時の配送オプションである「置き配指定サービス」を30都道府県(一部地域を除く)で配送方法の初期設定として提供している。これまでオートロック付きのマンションでは、購入者が不在の場合、配送ドライバーはマンションに立ち入ることができず、玄関等の希望場所への置き配ができなかった。また、「宅配ボックスが満杯のために受け取れない」「商品を宅配ボックスから部屋まで運ばなければならない」といった不便さもあった。Amazonの「Key for Business」はこれらの課題の解決方法のひとつであり、購入者はより便利に商品を受け取ることができる。
2021年3月に日本で導入を開始した「Key for Business」は、当初、大東建託パートナーズや綜合警備保障(ALSOK)をはじめとする認定パートナーと協力し、東京都、神奈川県、大阪府、愛知県および福岡県の200棟のマンションへ導入した。導入以降、利用者からの好評を受け、Apaman Propertyや東急不動産ホールディングスグループなどの管理物件にもサービスを拡大し、10都府県、800棟以上のマンションで利用可能となった。これに伴い対象地域は、北海道、千葉県、埼玉県、東京都、神奈川県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県となった。
この度の展開地域の拡大にあたり、アマゾンジャパン アマゾンロジスティクス ディレクターのアヴァニシュ ナライン シング氏は、「私たちはこの便利な宅配サービスを、より多くのお客様に提供できるよう努め、このたび、日本国内の10都道府県、800棟以上のマンションでご利用いただけるようになりました。Amazonの『Key for Business』は、既にご利用のお客様よりご好評いただいており、お客様のご要望にお応えすべく、展開地域を迅速に拡大する運びとなりました。お客様が日常生活の中でさらなる利便性を求める中、時間を節約でき、在宅状況を気にしなくて済むこの革新的なサービスを、皆様にお届けできることを嬉しく思います。また、今回のサービス展開地域の拡大は、お客様のオンライン注文体験をより良いものにするために、常に革新を続けるというAmazonのコミットメントを表したものだと考えています」と述べた。
東急不動産の首都圏住宅事業本部の森翔矢氏は、「入居者様の満足度向上に向けて、当グループが展開する賃貸住宅ブランド『コンフォリア』シリーズの一部にAmazonの『Key for Business』を導入いたしました。Amazonの『Key for Business』は、安心・安全な配送サービスとして、居住者様の利便性を高め、非接触型の配送ニーズにも対応しています。Amazonの『Key for Business』を導入することにより、再配達の頻度が減り、CO2排出量の削減にもつながるため、今後も導入物件を増やしていきたいと考えております。」とコメントした。