ニュース 中継中の女性リポーターに、背後から少年が突進...母親が「けしかけた」疑いで捜査開始

<現場からの生中継を行っていたBBCのリポーターに怪我はなかったが、母親が少年をけしかけていたことについては「悲しい」とツイートした>

アダムと走って逃げる少年 @SussexIncidents/Twitter

ニュース 中継中の女性リポーターに、背後から少年が突進...母親が「けしかけた」疑いで捜査開始

イギリス南東部の町ブライトンで、鉄道運賃の値上げについて報じるため駅前で生中継を行っていたBBCの女性リポーターが、背後から少年に衝突される出来事があった。このシーンは放送でもはっきりと見ることができ、ネット上でも話題となった。【動画】微笑ましいハプニングと思いきや…女性リポーターを押して逃げる少年の生中継映像を見るBBCのルシンダ・アダムが午後6時のローカルニュース番組で生中継を行っていたところ、彼女の後ろに8歳くらいの少年が登場。最初はおどけた様子で腕を振ったりダンスを披露したりしていたのだが、急に後ろからアダムを強く突き、そのまま走って逃げて行った。幸いアダムに怪我はなく、悪ふざけが過ぎた子供の「面白ハプニング」という具合で視聴者にも受け取られていた。アダムはこの出来事についてツイッターで報告し、自分は「元気だ」と書き込んだ。しかし、今回の出来事について彼女は「少し動揺し、かなり怒り、少し悲しんでいる」とした。というのも、「最も悲しいのは、子供のお母さんが道路の向こう側から彼をけしかけていたこと」と、アダムはツイートした。「彼女が笑いながら大声を出しているのが(映像でも)聞こえる。これは面白くない。仕事中の人に向けられた暴力だ。優しさは、どこに消えてしまったのか?」このツイートに対し、様々な反応が寄せられた。「本当に衝撃的だ。50ミリメートルは前方に投げ出されていたね」など、面白ハプニングとして捉えているものもあれば、「こんな行いは全く受け入れられない。これを良しとする親がいるなんて信じられない」と、怒りをあらわにするコメントもあった。また、思わぬ出来事に直面しても動じることなくリポートを続けたアダムを「プロフェッショナルだ」と称賛する声も上がった。現地サセックスの警察当局は、今回の出来事についてすでにアダムと連絡を取り、捜査を開始していると認めたうえで、情報提供を求めた。■1月には女性記者に車が衝突生中継中のハプニングについては、1月に米ウェストバージニア州ダンバーで起きた水道管破裂事故を報じている最中の女性記者が、車に衝突されるという出来事も話題となった。地元のテレビ局WSAZ NewsChannel 3のトーリ・ヨージーがカメラに向かってリポート中、白いSUVが彼女に衝突し、ヨージーは倒れこんでしまった。それでも彼女は立ち上がって自らカメラの角度を調整し、リポートを続けた。念のため病院で検査を受けたが、幸いにも大きな怪我はなかったという。

デーン・エネリオ

最終更新:ニューズウィーク日本版
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